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自宅で使っている仮想基盤が VMWare ESXi なのですが、これのローカルハードディスク上のデータストア領域が少なくなってきました。
ハードディスクが1台しか搭載できない小さなサーバーですので、足すこともできず、どうしようかなと悩んでいたのですが、そういえば、ESXi って、iSCSI とか NFS での外部ストレージをサポートしていたよなと思い出し、先日購入した QNAP ストレージで試してみました。
私がやりたいのは、こんな感じです。
QNAP を先日購入したばかりで、この「NFS マウントでのデータストア」を初めて試しました。忘れないように、メモで残しておきたいと思います。
NFS サービスの有効化
QNAP のコントロールパネルから、ネットワークとファイルサービスを探します。その中に「Win/Mac/NFS/WebDAV」という項目があるので、それをクリックします。
「NFS サービス」タブをクリックして、NFS の設定画面を表示させます。
「NFS v2/v3 サービスを有効にする」にチェクを入れます。
「適用」をクリックして、設定を適用します。これで NFS サービスが有効になります。
共有フォルダの設定
コントロールパネルの権限設定を探します。
その中に「共有フォルダー」という項目があるので、それをクリックします。
共有フォルダーの設定画面が開きます。
「作成」をクリックして、共有フォルダーを新規作成します。
「共有フォルダーの作成」画面が表示されます。
「フォルダー名」のところに、フォルダーの名前を入力します。この名前は、ネットワーク上から共有フォルダーとして見える名前となります。
「次」をクリックして進みます。
「ユーザーのアクセス権限を設定する」画面が表示されます。ここは自分(以下の場合 User1)に RW の権限があれば良いです。
「次」をクリックして進みます。
「プロパティー」画面が表示されます。
ここは特に触りません。
「完了」をクリックして、設定を完了させます。
作成した共有フォルダー名が表示されることを確認します。
そのフォルダーの「共有フォルダーの権限」をクリックします。
「共有フォルダー権限の編集」画面が表示されます。
「権限タイプの選択」で「NFS ホストのアクセス」を選択します。
「許可するアドレスまたはドメイン名」の中の以下の部分を設定します。
- 左から3つ目の項目: 読み取り/書き込み
- 左から4つ目の項目: ユーザーなしスカッシュ
「適用」をクリックして、設定を反映させます。
ESXi サーバーでのストレージ追加
ESXi サーバーにログインして、管理画面メニューから「Storage」をクリックします。
「Datastores」タブをクリックし、「New Datastore」をクリックして、新規のデータストアを作成します。
「Select Creation Type」画面が表示されます。
メニューから、「Munt NFS Datastore」を選択します。
「Next」をクリックして進みます。
「Provide NFS mount details」画面が表示されます。
以下の項目を設定します。
- Name: ESXi 上でデータストアとして表示する時の名前
- NFS Server: QNAP NAS のIPアドレス
- NFS Share: “/share/” + QNAP のNFS 共有フォルダー名
QNAP の NFS 共有フォルダーを指定する際に、頭に”/share/” をつけるのがポイントです。
「Next」をクリックして進みます。
設定内容を確認します。
問題なければ、「Finish」をクリックして、設定を適用させます。
ESXi の管理画面のストレージの数が「2」に増え、QNAP ストレージが見えてますね。
QNAP の名前のデータストアをクリックしてみます。
QNAP のボリューム領域サイズが、データストアサイズとして見えてますね。
「Datastore Browser」をクリックします。
QNAP のデータストアはちゃんと認識しています。
まだ作成したばかりなので、中は空っぽですけど。
新規仮想マシンの作成
早速、新規の仮想マシンを作成して、QNAP のデータストアを使ってみましょう。
「Create a new virtual machine」を選択します。
「Next」をクリックして進みます。
「Name」に仮想マシンの名前を入力します。今回はテストなので、「test-vm」としています。
Linux で CentOS5 64bit にしてみます。これは、実際に動かしたい OS とプラットフォームに合わせます。
「Next」をクリックして進みます。
仮想マシンの作成先のデータストアで、QNAP を選択します。
「Next」をクリックして進みます。
テストなので、リソースはデフォルトのままで良いでしょう。これも、実際に動かしたい OS とプラットフォームに合わせます。
「Next」をクリックして進みます。
「Finish」をクリックして、仮想マシンの作成を完了させます。
QNAP の FileStation から見てみると、NFS 共有フォルダーの中に、先ほど作成した仮想マシン名のフォルダーが見えますね。私の例ですと「test-vm」です。
そのフォルダーを開くと、中に仮想マシンが作成されているのが分かります。
これで、ESXi サーバーのデータストアとして QNAP を使うことに成功しました。
今回は NFS 方式を使ったのですが、次回は iSCSI 方式を試してみたいと思います。
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