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FHRP を学ぶ (0) FHRP の種類

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FHRP: First Hop Redundancy Protocol 

複数のゲートウェイルータを1つのグループに構成し、ゲートウェイルータの高速フェイルオーバを実現させます。簡単に言えば、デフォルトゲートウェイの冗長化です。

通常、PC には1つのデフォルトゲートウェイを設定します。

.254 を Default GW として指定している場合

ゲートウェイが2つ存在したとしても、障害などでデフォルトゲートウェイに指定したルーターにたどり着けなければ、別のセグメントとは通信ができません。

.254 のルーターが障害になると Default GW がなくなる

FHRP の仕組みの基本的なコンセプトは、PC やサーバにとって複数のルータを、仮想的に1つであるかのように見せることにあります。

複数台のルーターを仮想的に1つに見せる

FHRP の種類

HSRP: Hot Standby Routing Protocol 

規格シスコ独自
ルーターの呼び方アクティブルーター、スダンバイルーター

優先度の高いルーターがアクティブとなり通信を処理する。優先度のデフォルト値は 100

VRRP: Virtual Router Redundancy Protocol

規格RFC 3768 で標準化
ルーターの呼び方マスタールーター、バックアップルーター

優先度の高いルーターがアクティブとなり通信を処理する。優先度のデフォルト値は 100

GLBP: Gateway Load Balancing Protocol

規格シスコ独自
ルーターの呼び方AVG (Active Virtual Gateway)
AVF (Active Virtual Forwarder)

ロードバランス方式でパケットを転送

FHRP の動作

複数のルーターやスィッチをグループ化し、デフォルトゲートウェイとなるルーターの高速なフェールオーバーを実現させるプロトコルです。

複数のルーターをグループ化して仮想ルーターを構成し、その仮想ルーターに仮想 IPアドレスを割り当て、それをクライアント PC でデフォルトゲートウェイととして使用します。

複数台のルーターをグループ化

仮想ルーターには、仮想 MAC アドレスも割り当てられます。

パケットを転送しているルーターで障害が起こった場合、グループ内の他のルーターが代理で動き出します。仮想 IPアドレスと仮想 MACアドレスはグループ内で維持されるので、クライアントPCのデフォルトゲートウェイは変わらないという仕組みとなります。

正常時の経路
障害時の経路

次回から、FHRP の1つである HSRP (Hot Standby Routing Protocol) についてまとめていきたいと思います。

この参考書を使って勉強してます。

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