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2022年 QNAP VMWare コンピューター ストレージ 技術一般

ESXi サーバーのデータストアとして QNAP を使う(iSCSI 編)

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自宅で使っている VMWare ESXi のローカルハードディスク上のデータストア領域が少なくなり、以前、NFS を使って QNAP のストレージ領域をマウントして使ってみました。

今度は、iSCSI でもマウントをやってみたいと思い試してみました。

私がやりたいのは、こんな感じです。

VMWare ESXi 側の準備

まず、ESXi サーバー側のファイヤーウォール機能で、iSCSI が通信許可されているかを確認します。

Networking > Firewall Rules > Software iSCSI Client

「Outgoing Ports」で使用するポートが通信許可されていれば OK です。

QNAP での iSCSI 設定

iSCSI & ファイバーチャネル」から設定を行います。

左側メニューの中から「iSCSI ストレージ」を選択します。

「作成」をクリックし、「新しい iSCSI ターゲット」を選択します。

iSCSI ターゲット作成ウィザードが表示されます。

「次へ」をクリックして進みます。

iSCSI ターゲットプロファイル」を設定していきます。

  • 名前: iSCSI ターゲットの名前
  • ターゲットエイリアス:上の名前の別名(同じでもよい)

IQN iSCSI でストレージを指定するときに使うアドレスです。「名前」の値が使われるので、使いやすい名前にしておきましょう。

「次へ」をクリックして進みます。

ESXi サーバーから iSCSI ストレージをマウントする際に、認証は必須となります。後からでも設定はできますが、ここで忘れずに設定しておきましょう。

  • CHAP 認証の使用: 有効化
  • ユーザー名: 認証で使用するユーザー名
  • パスワード: 認証で使用するパスワード

「次へ」をクリックして進みます。

設定した iSCSI 向けの内容を確認します。

「適用」をクリックして、設定を適用します。

ブロックベース LUN 作成ウィザード」が起動します。

「ストレージプール」のプルダウンメニューから、iSCSI で使用したいストレージプールを選択します。

この例では「ストレージプール1」を選択しています。

LUN とは、ストレージ上で iSCSI で使用するように設定した領域のことです。

「次へ」をクリックして進みます。

LUN で使用許可する領域のサイズを指定します。

「次へ」をクリックして進みます。

設定内容を確認し、問題なければ「完了」をクリックして、選定を終了します。

iSCSI ターゲットが作成されて表示されました。

ESXi から iSCSI の LUN をマウント

ESXi サーバーにログインします。

左側のメニューの中の「ストレージ」をクリックします。

アダプター」タブをクリックします。

ソフトウェア iSCSI」をクリックします。

「iSCSI の設定」ウィンドウが表示されますので、「有効化」を選択して、ESXi サーバーで iSCSI が使用できるようにします。

設定の詳細項目が表示されます。

  • CHAP Authentication(CHAP認証): CHAP を使用

Static Target(静的ターゲット)

  • Target(ターゲット): iSCSI ターゲットを入力
  • Address(アドレス): QNAP のIP アドレスを入力
  • Port(ポート番号): 3260(変更しているならその番号)

デバイス」タブをクリックします。

新規のデータストア」をクリックします。

データストアの作成ウィザードが起動します。

「名前」に、データストアの名前を入力します。QNAP の iSCSI 領域(LUN)と見て分かるようにしておいた方が、後から分かりやすく便利です。

「次へ」をクリックして進みます。

パーティション設定は、特に何も触りません。

「次へ」をクリックして進みます。

設定内容を確認し、問題なければ「完了」をクリックして、設定を保存します。

ワーニングメッセージが表示されますが、「はい」をクリックします。

設定内容の確認

「データストア」のタブをクリックします。

ESXi サーバー上で利用可能なデータストアの一覧が表示されます。

この中に、先ほど新規作成して追加した QNAP の iSCSI 領域(LUN)が表示されてますね。

左側メニューの中の「ストレージ」から、今回追加した QNAP の iSCSI 領域 (LUN) を選択します。

今回追加した iSCSI 領域 (LUN) が表示されます。

ESXi サーバーから利用可能なストレージサイズが、右上に表示されてますね。

次に VM を作成する際に、この領域を指定すれば、VM は QNAP の iSCSI 領域 (LUN) に保存されます。

左側メニューの「ストレージ」をクリックします。

「デバイス」タブをクリックします。

QNAP iSCSI Disk が見えてますね。

ステータスが Degraded なのですが、これは問題ないみたいです。

QNAP の「iSCSI & ファイバーチャネル」の設定も見てみます。

iSCSI ターゲットリストの中で、今回作成した iSCSI ターゲットを見ると、「接続済み」と表示されており、ESXi サーバーの IPアドレスも見えてます。

詳細を見てみると、ステータスは「接続済み」になっています。

これで設定完了です。

今回は iSCSI 方式を使ったのですが、 NFS 方式を試してみたい場合は、以下のリンクで設定手順を紹介しています。

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ESXi サーバーのデータストアとして QNAP を使う(NFS 編)

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自宅で使っている仮想基盤が VMWare ESXi なのですが、これのローカルハードディスク上のデータストア領域が少なくなってきました。

ハードディスクが1台しか搭載できない小さなサーバーですので、足すこともできず、どうしようかなと悩んでいたのですが、そういえば、ESXi って、iSCSI とか NFS での外部ストレージをサポートしていたよなと思い出し、先日購入した QNAP ストレージで試してみました。

私がやりたいのは、こんな感じです。

QNAP を先日購入したばかりで、この「NFS マウントでのデータストア」を初めて試しました。忘れないように、メモで残しておきたいと思います。

NFS サービスの有効化

QNAP のコントロールパネルから、ネットワークとファイルサービスを探します。その中に「Win/Mac/NFS/WebDAV」という項目があるので、それをクリックします。

NFS サービス」タブをクリックして、NFS の設定画面を表示させます。

NFS v2/v3 サービスを有効にする」にチェクを入れます。

「適用」をクリックして、設定を適用します。これで NFS サービスが有効になります。

共有フォルダの設定

コントロールパネルの権限設定を探します。

その中に「共有フォルダー」という項目があるので、それをクリックします。

共有フォルダーの設定画面が開きます。

作成」をクリックして、共有フォルダーを新規作成します。

共有フォルダーの作成」画面が表示されます。

フォルダー名」のところに、フォルダーの名前を入力します。この名前は、ネットワーク上から共有フォルダーとして見える名前となります。

「次」をクリックして進みます。

ユーザーのアクセス権限を設定する」画面が表示されます。ここは自分(以下の場合 User1)に RW の権限があれば良いです。

「次」をクリックして進みます。

プロパティー」画面が表示されます。

ここは特に触りません。

「完了」をクリックして、設定を完了させます。

作成した共有フォルダー名が表示されることを確認します。

そのフォルダーの「共有フォルダーの権限」をクリックします。

共有フォルダー権限の編集」画面が表示されます。

「権限タイプの選択」で「NFS ホストのアクセス」を選択します。

許可するアドレスまたはドメイン名」の中の以下の部分を設定します。

  • 左から3つ目の項目: 読み取り/書き込み
  • 左から4つ目の項目: ユーザーなしスカッシュ

「適用」をクリックして、設定を反映させます。

ESXi サーバーでのストレージ追加

ESXi サーバーにログインして、管理画面メニューから「Storage」をクリックします。

「Datastores」タブをクリックし、「New Datastore」をクリックして、新規のデータストアを作成します。

Select Creation Type」画面が表示されます。

メニューから、「Munt NFS Datastore」を選択します。

「Next」をクリックして進みます。

Provide NFS mount details」画面が表示されます。

以下の項目を設定します。

  • Name: ESXi 上でデータストアとして表示する時の名前
  • NFS Server: QNAP NAS のIPアドレス
  • NFS Share: “/share/” + QNAP のNFS 共有フォルダー名

QNAP の NFS 共有フォルダーを指定する際に、頭に”/share/” をつけるのがポイントです。

「Next」をクリックして進みます。

設定内容を確認します。

問題なければ、「Finish」をクリックして、設定を適用させます。

ESXi の管理画面のストレージの数が「2」に増え、QNAP ストレージが見えてますね。

QNAP の名前のデータストアをクリックしてみます。

QNAP のボリューム領域サイズが、データストアサイズとして見えてますね。

Datastore Browser」をクリックします。

QNAP のデータストアはちゃんと認識しています。

まだ作成したばかりなので、中は空っぽですけど。

新規仮想マシンの作成

早速、新規の仮想マシンを作成して、QNAP のデータストアを使ってみましょう。

Create a new virtual machine」を選択します。

「Next」をクリックして進みます。

Name」に仮想マシンの名前を入力します。今回はテストなので、「test-vm」としています。

Linux で CentOS5 64bit にしてみます。これは、実際に動かしたい OS とプラットフォームに合わせます

「Next」をクリックして進みます。

仮想マシンの作成先のデータストアで、QNAP を選択します。

「Next」をクリックして進みます。

テストなので、リソースはデフォルトのままで良いでしょう。これも、実際に動かしたい OS とプラットフォームに合わせます

「Next」をクリックして進みます。

「Finish」をクリックして、仮想マシンの作成を完了させます。

QNAP の FileStation から見てみると、NFS 共有フォルダーの中に、先ほど作成した仮想マシン名のフォルダーが見えますね。私の例ですと「test-vm」です。

そのフォルダーを開くと、中に仮想マシンが作成されているのが分かります。

これで、ESXi サーバーのデータストアとして QNAP を使うことに成功しました。

今回は NFS 方式を使ったのですが、次回は iSCSI 方式を試してみたいと思います。

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