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自宅で使っている VMWare ESXi のローカルハードディスク上のデータストア領域が少なくなり、以前、NFS を使って QNAP のストレージ領域をマウントして使ってみました。
今度は、iSCSI でもマウントをやってみたいと思い試してみました。
私がやりたいのは、こんな感じです。
VMWare ESXi 側の準備
まず、ESXi サーバー側のファイヤーウォール機能で、iSCSI が通信許可されているかを確認します。
Networking > Firewall Rules > Software iSCSI Client
「Outgoing Ports」で使用するポートが通信許可されていれば OK です。
QNAP での iSCSI 設定
「iSCSI & ファイバーチャネル」から設定を行います。
左側メニューの中から「iSCSI ストレージ」を選択します。
「作成」をクリックし、「新しい iSCSI ターゲット」を選択します。
iSCSI ターゲット作成ウィザードが表示されます。
「次へ」をクリックして進みます。
「iSCSI ターゲットプロファイル」を設定していきます。
- 名前: iSCSI ターゲットの名前
- ターゲットエイリアス:上の名前の別名(同じでもよい)
IQN が iSCSI でストレージを指定するときに使うアドレスです。「名前」の値が使われるので、使いやすい名前にしておきましょう。
「次へ」をクリックして進みます。
ESXi サーバーから iSCSI ストレージをマウントする際に、認証は必須となります。後からでも設定はできますが、ここで忘れずに設定しておきましょう。
- CHAP 認証の使用: 有効化
- ユーザー名: 認証で使用するユーザー名
- パスワード: 認証で使用するパスワード
「次へ」をクリックして進みます。
設定した iSCSI 向けの内容を確認します。
「適用」をクリックして、設定を適用します。
「ブロックベース LUN 作成ウィザード」が起動します。
「ストレージプール」のプルダウンメニューから、iSCSI で使用したいストレージプールを選択します。
この例では「ストレージプール1」を選択しています。
LUN とは、ストレージ上で iSCSI で使用するように設定した領域のことです。
「次へ」をクリックして進みます。
LUN で使用許可する領域のサイズを指定します。
「次へ」をクリックして進みます。
設定内容を確認し、問題なければ「完了」をクリックして、選定を終了します。
iSCSI ターゲットが作成されて表示されました。
ESXi から iSCSI の LUN をマウント
ESXi サーバーにログインします。
左側のメニューの中の「ストレージ」をクリックします。
「アダプター」タブをクリックします。
「ソフトウェア iSCSI」をクリックします。
「iSCSI の設定」ウィンドウが表示されますので、「有効化」を選択して、ESXi サーバーで iSCSI が使用できるようにします。
設定の詳細項目が表示されます。
- CHAP Authentication(CHAP認証): CHAP を使用
Static Target(静的ターゲット)
- Target(ターゲット): iSCSI ターゲットを入力
- Address(アドレス): QNAP のIP アドレスを入力
- Port(ポート番号): 3260(変更しているならその番号)
「デバイス」タブをクリックします。
「新規のデータストア」をクリックします。
データストアの作成ウィザードが起動します。
「名前」に、データストアの名前を入力します。QNAP の iSCSI 領域(LUN)と見て分かるようにしておいた方が、後から分かりやすく便利です。
「次へ」をクリックして進みます。
パーティション設定は、特に何も触りません。
「次へ」をクリックして進みます。
設定内容を確認し、問題なければ「完了」をクリックして、設定を保存します。
ワーニングメッセージが表示されますが、「はい」をクリックします。
設定内容の確認
「データストア」のタブをクリックします。
ESXi サーバー上で利用可能なデータストアの一覧が表示されます。
この中に、先ほど新規作成して追加した QNAP の iSCSI 領域(LUN)が表示されてますね。
左側メニューの中の「ストレージ」から、今回追加した QNAP の iSCSI 領域 (LUN) を選択します。
今回追加した iSCSI 領域 (LUN) が表示されます。
ESXi サーバーから利用可能なストレージサイズが、右上に表示されてますね。
次に VM を作成する際に、この領域を指定すれば、VM は QNAP の iSCSI 領域 (LUN) に保存されます。
左側メニューの「ストレージ」をクリックします。
「デバイス」タブをクリックします。
QNAP iSCSI Disk が見えてますね。
ステータスが Degraded なのですが、これは問題ないみたいです。
QNAP の「iSCSI & ファイバーチャネル」の設定も見てみます。
iSCSI ターゲットリストの中で、今回作成した iSCSI ターゲットを見ると、「接続済み」と表示されており、ESXi サーバーの IPアドレスも見えてます。
詳細を見てみると、ステータスは「接続済み」になっています。
これで設定完了です。
今回は iSCSI 方式を使ったのですが、 NFS 方式を試してみたい場合は、以下のリンクで設定手順を紹介しています。
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