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AWSを学ぶ(15)Glacier とは何か?どの様に使うのか?

AWS Glacier

Amazon Glacier (以下、Glacier)は、99.999999999の耐久性を持ちながら、容量あたりの費用を抑えたアーカイブストレージサービスです。価格は安いのですが、データの取り出しの際には時間がかかってしまうという特徴があります。

ちなみに、Glacier というのは、グレイシアと読み、日本語で「氷河」という意味です。

オンプレミスの環境ですと、磁気テープを使って長期のデータ保存を行いますが、磁気テープでのバックアップには、「長期保存」、「取り出しに時間がかかる」、「アクセス頻度は低い」といった特徴があります。Glacierは、このイメージで使用されます。

S3の様に、保存するデータに対して名前を付ける事はできず、自動採番された「アーカイブID」で管理されます。

Glacierへのデータの保存は、APIによる操作、またはS3のライフサイクル管理により行われます。

余談ですが、私は以前、クラウドバックアップ関連の製品を取り扱っていたのですが、その製品がS3 やGlacier にデータを保存することができました。Glacier を保存先とする時に、設定にちょっと困ったのですが、ここがポイントでした。Glacier はS3 のバケットを経由しないと、データの保存ができないです(API を使えば別ですが)。

Glacier の価格

Glacier は非常に低コストと言われますが、具体的に価格を見てみましょう。S3と比較してみます。AWSの公式サイトに価格が掲載されています。

S3 標準GlacierS3 Glacier Deep Archive
条件最初の50TB/月      1分から12時間の取り出し     年に1、2回のアクセスで、12時間以内でのデータ取り出し
GBあたりのコスト(USD)0.0250.0050.002
S3 と Glacier のコスト比較

ちなみに私の自宅のNASには、約2TBのデータが保存されています。これをAWSのクラウドストレージ にバックアップして保存すると想定してみます。

S3 と Glacier のコストシミュレーション

1ドル120円換算で計算していますが、S3 Glacier Seep Archive だと月にして4ドル(日本円で480円)です。確かにすごく安いですね。これなら個人でも可能な金額です。

Glacier の構成要素

Glacierは、以下の4つの要素から構成されます。基本的にはS3と同じ(ただし呼び方は異なる)です。

ボールト(S3: バケット)

アーカイブを保存するための領域です。ボールトで使われる名前は、リージョン、及びアカウント内で一意であれば良いため、たのアカウントで使用されている名前も利用できます

アーカイブ(S3: オブジェクト)

Glaceirに保存されるデータのことです。各アーカイブには一意のアーカイブIDとオプションの説明が割り当てられます。アーカイブIDには、138バイトのランダムな文字列が自動的に割り当てられ、ユーザーが指定する事はできません。

インベントリ

各ボールトに保存されているアーカイブの情報(サイズ、作成日、アップロード時に指定された説明など)を収集します。1日に1回の頻度で更新されるため、最新の情報が反映されるまでに時間がかかります。マネージメントコンソールから確認する事で、リアルタイムで状況が見られます。また、ListVaults API を使用することもできます。

ジョブ

アーカイブやイベントリに対して検索をしたり、データをダウンロードするといった要求に対して処理を実施し、それらの処理状況を管理します。

Glacier を使ってみよう

ボールトの作成

AWS 管理コンソールの検索から、「Glacier」を入力し、Glacierの管理コンソールにアクセスします。

「ボールトの作成」をクリックします。

ボールトを作成するリージョンを選択し、ボールトの名前を付けます。

イベント通知の画面が表示されます。

今回は「通知を有効にしない」を選択します。

確認画面が表示されます。

設定内容を確認し、「送信」をクリックします。

ボールトが作成されました。

ボールト名をクリックしてみると、ボールトの中が見られます。まだデータ(アーカイブ)は何も保存していませんので、アーカイブ数は 0 のままです。

アーカイブデータの保存

Glacier のボールトには、上述の通り、直接アクセスができません。API または、S3 のライフサイクルを使用します。

S3 の使い方については、AWSを学んでみる14で調べてみましたので、そちらをご参照下さい。

S3 上の指定したバケツにデータを保存します。

ストレージクラスで、「Glacier」を選択します。

設定内容の確認をし、「アップロード」をクリックして、データを転送します。

転送したデータの名前の「ストレージクラス」を見てみると、Glacier になっています。これでデータがアーカイブとして、Glacier 上に保存されました。

データの取り出しオプション

Glacierにアーカイブしたデータを閲覧するためには、「データの取り出しリクエスト」を行う必要があります。取り出しリクエストを行ってから実際に取り出しができる様になるまでの待ち時間に応じて、高速、標準、バルクの3種類のリクエストオプションがあります。

高速

1−5分程度後でのデータ取得

標準

3−5時間程度後でのデータ取得

バルク

5−12時間後でのデータ取得。次の日に見られれば十分というケースに使用

データの取り出し設定オプション

データ取り出し時の設定オプションは3つあります。Glacier 上のボールトを指定し、「設定」をクリックして設定ができます。

  • 無料利用枠のみ: 無料枠の範囲でデータの取り出しができます。それを超えるデータ量になると、取得リクエストは拒否されます。
  • 最大取得率: 1時間あたりの最大取得率で価格が変わります。
  • 取得制限なし: 制限をかけません。

Glacier Select

Glacier Select は、アーカイブデータに対してSQL を実施し、条件にあったデータを抽出する機能です。つまり、Glacier に保存されているデータを直接検索することができ、アーカイブ全体を取得する必要がありません。

特定のデータだけをアーカイブから取り出せる便利な機能なのですが、使用には、対象のアーカイブデータは非圧縮のSCV形式出なければならばならないなどの条件があります。

Glacier Select は、まもなく Amazon Athena と Amazon Redshift Spectrum と統合される予定とのことです。

データの暗号化

Glacier にデータ保存する時は、SSLを使ったデータ転送が行われます。またGlacier に保存されるデータは、標準で暗号化されます。

もし独自の暗号化方式を使用したい場合は、Glacierに保存する前にその暗号化方式で暗号化を行い、そのデータをGlacierに転送します。

データのセキュリティーに関して、AWSの公式サイトでは、以下の様に記載されています。

AWS では、お客様のプライバシーに絶えず注意を払っています。弊社のお客様はデータのセキュリティを重視しています。そのため、弊社にはシステムを 24 時間体制でモニタリングしている世界トップクラスのセキュリティ専門家チームがおり、お客様のコンテンツを保護しています。AWS により、暗号化、移動、保管管理機能を含め、常にデータを保有しているという認識を持って、最も安全なグローバルインフラストラクチャを構築できます。データセンターとリージョンを相互接続する AWS グローバルネットワークを流れるすべてのデータは、安全性が保証された施設を離れる前に物理レイヤーで自動的に暗号化されます。すべての VPC クロスリージョンピアリングトラフィックや、カスタマーまたはサービス間の TLS 接続などといった追加の暗号化レイヤーもあります。AWS Key Management System (KMS) が管理するキーを使用する、あるいは FIPS 140-2 レベル 3 検証済み HSM を使って CloudHSM で独自の暗号化キーを管理することにより、転送中および保存中のデータを簡単に暗号化して、許可されたユーザーのみがアクセスできるようにするツールを提供しています。AWS では、地域および地方のデータプライバシー法や規制を順守していることを示すために必要な管理と可視性も提供しています。グローバルインフラストラクチャの設計により、データが物理的に配置されている地域を完全に制御し、データ常駐要件を満たします。

AWS 公式ウェブサイト

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AWSを学ぶ(14)S3とは

AWS Simple Storage Service (以下、S3)は、AWS が提供する、安価で耐久性の高いオブジェクトストレージサービスです。容量は無制限(ただし、1つのオブジェクトの最大サイズは 5TB)です。

オブジェクトストレージとは?

ストレージとして一番メジャーなファイルストレージと比較すると、分かりやすいと思います。ファイルストレージはディレクトリ構造をもち、フォルダやファイルを管理しますが、オブジェクトストレージはディレクトリ構造を持ちません。フラットな構成で、ユーザーが独自にデータに対して情報(メタデータ)を付与することができます。このページが参考になります。

利用料とSLA

  • 1ヶ月あたり、0.025 USD/GB(月に 10GB 使っても30円程度。cf. EBS は、1ヶ月あたり 0.12 USD/GB)
  • データは複数のAZに保存され、その耐久性は、99.999999999%(イレブンナイン)

S3 の構成要素

バケット

オブジェクト( データ)を保存するための領域です。バケットは名前を付けて管理しますが、その名前は、AWS内でユニークである必要があります。

キー名

各オブジェクトに付けられる名前です。

オブジェクト

S3 上に保存あれるデータそのものです。各オブジェクトにはキーが付与され、「バケット名+キー名+バージョンID」で、必ずユニークになるURLが作成されます。

メタデータ

オブジェクトデータを管理するための情報です。オブジェクトの作成日時やサーズと言ったシステム定義情報以外にも、アプリケーションで必要となるユーザーが定義する情報をメタデータに保存することもできます。

S3 の使い方

REST や SOAP と言った HTTP ベースの Web API を使用して、S3 上のオブジェクトにアクセスします。

S3 はウェブの管理コンソールから、シンプルなオペレーションで使用することができます。やることは、バケット(フォルダ)を作り、その中にファイル(オブジェクト)やフォルダを保存していきます。

S3 上のバケットとその配下のフォルダ

S3 の機能

アクセス管理
  • ユーザーポリシー・アクセスポリシーなどでアクセスを管理
  • IAMで利用できるユーザーを管理
  • バケット単位で、ユーザーや送信元IPアドレスなどを制限
Webホスティング機能
  • 静的サイトであれば、S3だけで公開することが可能
  • ウェブサイトのラインディングページを保存したり、ウェイブサーバの障害時のSorry ページを置いておくなど
他のAWSサービスとの連携が豊富
  • Redshiftを使ってS3のデータを利用するSpectrum機能
  • S3にデータが保存されたらLumbdaを起動するFunction機能(起動トリガー)

S3 がよく使われるシーンの例

S3 は柔軟性に優れたサービスであるため、アイデア次第では使い方は無限大です。代表的な使われ方として、以下のものがあります。

  • バックアップデータの保存
  • ビッグデータ解析用のデータ一時保存
  • ETL (Extranc/Transform/ Load)の中間ファイルの保存
  • EC2インスタンスやコンテナからのログの転送
  • 静的コンテンツのホスティング

具体例:

1. 静的コンテンツの配置
  • 今、ご覧になっているこのブログのページで使っているイメージファイルも、S3 上に保存してあり、そこから配信しています。
2. ログなどのエクスポート先
3. バッチ連携用ファイルの保存先
4. 静的ウェブホスティング

静的ウェブホスティング機能を行う場合、注意点があります。

  • 静的コンテンツに限る
  • サーバサードの動的なコンテンツをホスティングすることはできない
  • 使用する独自ドメインとバケット名を一致させておく必要がある

ストレージクラス

S3 では、用途に応じて7つのランクを設けています。これをストレージクラスと呼びます。ストレージクラスにより、SLAが設定されます。

STANDARD(スタンダード)

これがデフォルトのストレージクラスです、低遅延と高スループットを兼ね備え、S3 の性能が最も発揮されるクラスとなります。

  • 耐久性:99.999999999%
  • 可用性:99.99%
STANDARD-IA(標準 IA)

STANDARDよりは保存にかかるコストが安価になるストレージクラスです。参照頻度の低いデータ向けとなるため、アクセスが必要のないデータ、それほど頻繁にアクセスしないデータ、といったデータを保存する時に向いています。

  • 耐久性:99.999999999%
  • 可用性:99.99%
ONEZONE-IA(1ゾーン IA)

単一AZ内のみでデータを複製するストレージクラスです。1つのAZ内でのみ複製を行うため、AZ単位で障害が発生した場合、データの復元ができない可能性が高いです。この点以外は、STANDARD-IAと同等のサービスレベルが提供されます。

  • 耐久性:99.999999999%
  • 可用性:99.5%
INTELLIGENT-TIERING(インテリジェントな階層型)

参照頻度の高低を明確に決めることができないデータ向けのストレージクラスです。STANDARDとSTANDARD-IAの2層構成となっており、30日以上参照されなかったデータは、自動的にSTANDARD-IAに移動されます。データの移動が発生するため、頻繁に移動は発生するとコストが高くなります。

  • 耐久性:99.999999999%
  • 可用性:99.9%
Glacier

ほとんど参照されない、アーカイブ目的のデータを保存するストレージクラスです。このクラスに保存されたデータにアクセスする場合、事前にアクセスリクエストする必要があります。またアクセスできるようになるまでに、数分から数時間かかるという特徴があります。

  • 耐久性:99.999999999%
  • 可用性:99.99%

上記5つのストレージクラス以外に、更に2つのストレージクラスが追加されているようです(2020年8月30日時点)。

Glacier Deep Archive

ほとんど参照されない、アーカイブ目的のデータを保存するストレージクラスです。アクセスできるようになるまでに、数時間かかるという特徴があります。1 年のうち 1 回か 2 回しかアクセスされないようなデータを対象とした、長期保存やデジタル保存をサポートします。特に、金融サービス、ヘルスケア、パブリックセクターなどの規制が厳しい業界を対象としており、コンプライアンス要件を満たすために 7ー10 年以上データを保管するように設計されています。

低冗長化

ほとんど参照されない、アーカイブ目的のデータを保存するストレージクラスです。推奨はされていないみたいです。

ライフサイクルの管理

S3 に保存されたオブジェクトは、その利用頻度に応じてライフサイクルを定義することができます。

移行アクション

データの利用頻度に応じて、ストレージクラスを変更します。最初はアクセス頻度が高いが、一定期間過ぎると低くなり、最後にはアーカイブさせると言った移行ができます。

有効期限アクション

指定された期限を越えたオブジェクトを、S3 から削除します。S3 は容量無制限のストレージサービスですが、保存容量が増えればコストも上がります。不要なデータは定期的に削除することが望ましいです。

バージョン管理

1つのオブジェクトに対して、複数のバージョンを管理(バージョニング)することができます。バージョニングは、バケット単位で有効・無効が指定できます。真・旧の両方のオブジェクトが保存されるため、保存容量が増えます。

アクセス管理

S3 のアクセス管理には、バケットポリシー、ACL、IAMが使用できます。

バケットポリシーは、バケット単位でのアクセス制御を行います。

オブジェクト単位での制御には、ACLやIAMを使用します。

データの暗号化

暗号化は、サーバ側での暗号化とクライアント側での暗号化の2種類があります。

サーバ側での暗号化は、データがS3 に書き込まれる時に暗号化され、読み取る時に復号化されます。

クライアント側での暗号化は、AWS SDK を使って、S3 に送信される前にデータの暗号化が行われます。復号化は、クライアント側で暗号化されたデータのメタデータから、どのキーで復号化するのかが判断されます。

サーバ側での復号化は、バケットに対してとオブジェクトに対して行えます。

バケットに対しての暗号化
オブジェクトに対しての暗号化

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AWSを学ぶ(12)EC2のイメージ取得と起動

EC2のイメージの取得は2種類あります。

  • AMI: EC2の仮想インスタンスのある時点の断面
  • Snapshot: EBSのある時点の断面

Snapshot/AMIのどちらを取得する場合も、EC2の対象となる仮想インスタンスは停止をさせてから行う必要があります。停止をしないと、データの生合成が取れない可能性があります。

「イメージの取得」オペレーションを行うと、スナップショットとAMIの両方が作成されます。

それでは、実際にイメージの取得をしていきたいと思います。

ちなみに、事前にAmazon LinuxをEC2で作成し、Apacheをインストールしてあります。

EC2イメージの取得

インスタンスの停止

対象となる仮想インスタンスを選択します。今回は、事前にEC2上に起動させているAmazon Linuxです。

「アクション」から「インスタンスの状態」→「停止」をクリックします。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 停止Pasted-Graphic-1-1024x532.png

「停止する」をクリックして、インスタンスを停止させます。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 停止2Pasted-Graphic-2-1024x493.png

インスタンスの停止が開始されるので、「インスタンスの状態」のステータスを確認します。

しばらくすると、ステータスが「Stopped」に変わります。インスタンスの停止が完了です。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 停止Pasted-Graphic-4-1024x493.png

イメージの作成

「アクション」→「イメージ」→「イメージの作成」をクリックします。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 停止Pasted-Graphic-5-1024x513.png

イメージの名前と説明を記入し、「イメージの作成」をクリックします。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 停止Pasted-Graphic-6-1024x507.png

イメージの作成が開始されるので、「閉じる」をクリックします。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 停止Pasted-Graphic-7-1024x505.png

画面左側メニュー「イメージ」の中の「AMI」をクリックします。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 停止Pasted-Graphic-8-1024x499.png

ステータスが「Available」になっていれば、イメージの取得は完了です。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 停止Pasted-Graphic-9-1024x514.png

スナップショットとAMIの両方を確認します。両方とも作成されてますね。

イメージからの仮想インスタンスの起動

使用するイメージを選択し、「起動」をクリックします。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 停止Pasted-Graphic-10-1024x514.png

その後は、インスタンスをEC2上で普通に起動させる時と同じ手順です。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 停止Pasted-Graphic-11-1024x505.png

インスタンスの起動が完了したら、SSHでログインしてみます。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 停止Pasted-Graphic-12-1024x511.png

Grepして見てみると、Apacheが既にインストールされているのが分かります。初期時にインストールすると、Apacheは入っていないので、取得したイメージから起動したインスタンスだと分かりますね。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 停止Pasted-Graphic-13-1024x511.png

イメージの削除

イメージの削除時の注意点は、「登録解除」というオペレーションを行う必要がある点です。失敗を含めて、実際に見ていきます。

画面左側メニューから「スナップショット」をクリックします。

スナップショットの一覧が表示されます。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-10-1024x225.png

「アクション」から「削除」をクリックします。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-11-1024x238.png

スナップショットの削除のポップアップが出ますので、「はい、削除する」をクリックします。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-12-1024x366.png

スナップショット削除中のエラーが表示され、削除ができません。何度、「はい、削除する」をクリックしても同じです。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-13-1024x391.png

一旦、「キャンセル」をクリックします。

画面左側のメニューから、「イメージ」→「AMI」をクリックします。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-14-1024x380.png

対象のスネップショットを選択し、「アクション」→「登録解除」をクリックします。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-15-1024x246.png

このイメージの登録を解除して良いですか?のポップアップが表示されますので、「次へ」をクリックします。

登録解除が行われ、AMIが削除されます。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-16-1024x353.png

画面左側のメニューから「スナップショット」をクリックします。

対象となるスナップショットを選択し、「アクション」→「削除」をクリックします。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-17-1024x353.png

今度は、スナップショットが削除できましたね。

ポイント

  • イメージの作成の際には、対象のインスタンスを停止させる。
  • イメージの作成を行うと、スナップショットとAMIの両方が作成される。
  • イメージの削除の際は、AMIの「登録解除」を行う必要がある。
  • スナップショットからAMIを作成することもできる。

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AWSを学ぶ(11)ストレージサービス

AWSのストレージサービスは、代表的なものとして、以下のものがあります。

  • Amazon EBS (Elastic Block Store)
  • Amazon EFS (Elastic File System)
  • Amazon S3 (Simple Storage Service)
  • Amazon Glacier
  • Amazon Storage Gateway

2020年8月時点では、AWSの公式ページで記載されているトレージサービスとしては、11個あるみたいです。

Amazon EBSは、ブロックストレージです。ブロックストレージとは、データをブロック単位で管理するストレージのことです。データベースや仮想インスタンスのイメージ保存領域として使われます。プロトコルとしては、SATA、SCSI、FCでアクセスされます。

Amazon EFSは、ファイルストージです。ブログストージの上にファイルシステムを構築し、データをファイル単位で階層で管理し、複数のクライアントからネットワーク上で共有としてアクセスさせる用途で使います。プロトコルとしては、NFS v4.0/v4.1でアクセスされます。

Windowsで標準に使用されるファイル共有プロトコルであるSMB(SMB v2.0 – v3.1.1)向けのファイルストレージとしては、以下のものがあります。

  • Amazon FSx for Windows File Server

ファイルストレージとしては、以下のものもあります。Luster クライアントから使用され、S3と連携ができます。

  • Amazon FSx for Lustre

Amazon S3/Glacierは、オブジェクトストレージです。ファイルに任意のメタ情報を追加して、オブジェクトとして管理します。ファイルの内容を直接操作することは出来ず、HTTP/S経由での操作で使用されます。プロトコルとしては、HTTP、またはHTTPSでアクセスされます。

Amazon Storage Gatewayは、ストレージサービスというよりは、データ転送サービスです。データ転送として、Storage Gatewayの他に、以下のものもあります。

  • AWS DataSync
  • AWS Transfer Family
  • AWS Snow サービス

AWSが提供するストレージサービスはたくさんあるので、まずは一番代表的なEBSから学んでいきたいと思います。

Amazon EBS

EC2のOSの領域として利用されます。追加ボリュームとして複数のEBSをEC2にアタッチすることも可能となります。

EBS は単一のEC2にのみアタッチ可能なサービスです。複数のEC2インスタンスから同時にアタッチする用途には使えませんません。

また、EBSは作成時にAZを指定するため、異なるAZのEC2インスタンスから使うということもできません。

異なるAZのEC2インスタンスに使わせたい場合、EBSのスナップショットを取得し、そのスナップショットから指定のAZでEBSボリュームを作成することで、アタッチが可能となります。

EBSのボリュームタイプ

EBSのボリュームタイプとして、以下の4つがあります。

  1. 汎用 SSD (gp2)
  2. プロビジョンド IOPS SSD (io1)
  3. スループット最適化 HDD (st1)
  4. Cold HDD (sc1)

1. 汎用SSD

EBSの中で最も一般的なもので、SSDを使ったボリュームタイプです。1TB未満のボリュームでは、一時的なIOPSの上昇に対応できるように、バースト機能が用意されています(デフォルトはこのタイプ)。

2. プロビジョンドIOPS SSD

EC2の中で最も高性能なSSDをベースとしたボリュームタイプです。EC2でデータベースを使うなど、高いIOPSが求められる時に使われます(高いIOPS性能が必要であればこのタイプ)。

3. スループット最適化HDD

スループットを重視したボリュームタイプです。ログデータの処理やバッチ処理のインプット用ファイルといった、大容量ファイルを高速に読み取る用途で使われます(スループットが必要であればこのタイプ)。

4. Cold HDD

性能は低いですが、一番コストが安いボリュームタイプです。アクセス性能がそれほど求められないデータに、シーケンシャルでアクセスさせるなど、アーカイブの用途で使われます(アクセスが少ないのであればこのタイプ)。

ベースライン性能とバースト性能

プロビジョンドIOPS以外のストレージタイプには、ストレージ容量に応じてベースライン性能があります。

プロビジョンドIOPS以外のストレージタイプには、バースト性能という指標もあります。

ただし、バースト性能は一時的な処理量の増加に対応するためのものであるため、これに頼った祭神ずはしないことが推奨されます。

ただし、バースト性能は一時的な処理量の増加に対応するために使われるものであるため、これなら頼ったサイジングはしないことが注意点となります。

EBSの拡張と変更

EBSボリュームの変更と拡張作業時には、以下の注意点があります。

  • EBSボリュームに対して変更を行った場合、同一のボリュームに対しての変更は6時間以上開ける必要があります。
  • 現行世代以外のEC2インスタンスタイプで使用中のEBSボリュームに対する変更は、インスタンスの停止なEBSボリュームのディタッチが必要となります。

容量の拡張

EBSボリュームは、容量が足りなくなれば、何度でも拡張が可能となりますが、最大容量は、1ボリュームあたり16TBとなります。

オンライン中のEBSボリュームを変更した場合、OS側からファイルシステムの拡張作業を行わないと、OSから拡張した領域が見えません。これは、VMWARE vSphereなどのハイパーバイザー上で動いている仮想インスタンスのストレージ領域を拡張した時と同じですね。

ボリュームの拡張はできますが、縮小はできません。どうしても縮小したい場合は、新規のEBSボリュームを使い、古い方のボリュームを削除するといったオペレーションを行う必要があります。

ボリュームタイプやIOPSの変更

「gp2を使っていたが、io1に変更したい」など、あとからでもタイプの変更が可能となります。

また、追加のプロビジョニングを行い、IOPSを増やすことも可能です。IOPSに関しては、増減のどちらも可能となります。ただし、IOPSの変更は、24時間程度かかると見ておいた方が良いです。

可用性・耐久性とスナップショット

コンポーネントが障害になった際に備え、EBSは内部的にAZ内の複数の物理ディスクにレプリケーションが行われており、一般的なHDDよりも可用性が高いです。このため、SLAは99.99%と言われています。

また、EBSにはスナップショット機能があり、バックアップを取ることで、必要な時点へ戻すことも可能となります。

スナップショット取得時の注意点は、スナップショットを取る際、必ず対象となる仮想インスタンスを停止させることです。停止をさせないと、データの不整合が発生する可能性があります。

スナップショットを作成すると、AMIも同時に作成されます。後からスナップショットを使って、AMIを作成することもできます。

スナップショットを削除したい場合、AMIの「登録解除」を行わないと削除ができません。

EBSの停止

EBSはEC2お仮想インスタンスにアタッチして使用します。EC2は使用しない時に「停止」という操作を行い、稼働を停止することができます。停止中のEC2仮想インスタンスに課金はされません。しかし、EC2仮想インスタンスを停止にしていても、EBSには課金が発生します。

セキュリティー

EBSにはストレージ自体を暗号化するオプションがあり、暗号化はEC2仮想インスタンスのブートボリュームとデータボリュームの両方に適用ができます。暗号化にはAES256が使用されています。暗号化は、すべての EBS ボリュームタイプでサポートされます

暗号化オプションを使うと、ボリュームが暗号化されるだけでなく、暗号化されたボリュームからのスナップショットも暗号化されます。

EBS暗号化の適用範囲

  • ボリューム内の保存データ
  • ボリュームとインスタンスの間で移動されるすべてのデータ
  • ボリュームから作成されたすべてのスナップショット
  • それらのスナップショットから作成されたすべてのボリューム

既に作成済みのボリュームを暗号化したい場合は、以下の手順で行います。

  1. ボリュームのスナップショットを取得
  2. スナップショットを暗号化
  3. 暗号化されたスナップショットから新規のEBSボリュームを作成
  4. 暗号化されたスナップショットから新規のEBSボリュームを作成

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