最初に、東京リージョンの EC2 に、ウェブサーバーを2台起動させておきます。
今回はWindows2019 サーバーを 2台起動し、手っ取り早くウェブサーバーにしたいので、04 Web Server というフリーソフトを使ってウェブサーバーにしています。
まずは、ELB (Elastic Load Balancer) がどんなものか使ってみたいので、基本的な設定で動かしてみます。
ELB の種類
ELB (Elastic Load Balancer) には3種類あります。選択するときに気をつけるべき点は、以下の通りです。
- Application Load Balancer (ALB)
バランシング の対象プロトコルがHTTP(S)の時はこれ
- Network Load Balancer (NLB)
バランシング の対象プロトコルがHTTP(S)以外のTCPまたはUDPの時はこれ
- Classic Load Balancer (CLB)
EC2-Classicの環境でバランサーを使いたい時はこれ
実際に使われるのはALBかNLBで、CLBは今は使われることはないです。
ELB (Elastic Load Balancer) の作成
東京リージョンの EC2 の管理コンソールにログインします。
左側のメニューの中の「ロードバランシング」から「ロードバランサー」をクリックします。
ELB の管理コンソールが表示されます。
画面上部にある「ロードバランサーの作成」をクリックします。
ロードバランサーの種類を選ぶ画面が表示されます。
今回は NLB(Network Load Balancer)を使ってみましょう。真ん中のロードバランサーの「作成」をクリックします。
ロードバランサーの設定画面が表示されます。
ロードバランサーの名前を入力します。
VPCを選択します。今回は東京リージョンのデフォルトVPCを使います。
次に、ウェイブサーバーが存在するサブネットを選択します。
タグも付けておきます。
セキュリティーのエラーメッセージが表示されますが、今回はHTTPでの基本的な動作確認ですので無視します。画面右下の「次の手順」をクリックします。
ルーティングの設定画面が表示されます。
ターゲットグループの名前を付けます。このターゲットグループというのは、EC2に起動させたウェブサーバー2台をグループ化した名前です。
今回は、ヘルスチェックはそのままで使います。「次の手順」をクリックします。
ターゲットの設定画面が表示されます。
画面下部にインスタンスが見えます。これがEC2に起動したウェブサーバー2台です。両方のチェックボックスにチェックを入れ、その上にある「登録済みに追加」をクリックします。ポートは80のまま利用します。
登録済みターゲットの方に、2つのインスタンスが表示されます。これでターゲットの設定はOKです。「次の手順」をクリックします。
最終ステップです。設定内容を確認します。設定内容に問題がなければ、「作成」をクリックします。
ELBの作成が開始されます。「閉じる」をクリックします。
EC2の管理画面に戻り、ロードバランサーをクリックし、ELBの管理コンソールに戻ります。
状態がProvisioningになっているのが見えますので、状態が完了になるまで待ちます。
ELBの動作確認
通信の宛先の確認をします。
ELBのインスタンスの「基本的な設定」の中に「DNS名」が見えます。これがELBの宛先アドレスのホスト名となります。
このELBのDNS名をブラウザーで指定します。
http://dns-name
MacBookからアクセスすると、ウェブサーバー2号機に接続しています。
次に、Windowsからアクセスすると、ウェブサーバー1号機に接続しています。ロードバランシング成功ですね。送信元IPアドレス毎に、接続先のウェイブサーバーを使い分けています。
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