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2020年 Cisco POE ガジェット コマンド コンピューター 技術一般

Cisco Cat2960 POE スィッチが静か


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以前、Cisco Catalyst 2960 POE タイプを購入して、音がうるさいなあと思い、少しでも静かにできないかなと試してみたのですが(こちらの記事)、今度は先日、 Cisco Catalyst 2960 POE ファンレスタイプをネットオークションで見つけて購入しました。

早速、自宅のネットワークに設置してみました。

8ポートタイプなのでポート数は少ないのですが、ファンレスタイプは静かです。リビングルームに置いてますが、全く気になりません。

今回購入したのは、こちらのモデルです。

WS-C2960L-8PS-LL

予想より安く手に入りました。オークション出品者によると、こちらは新品とのことでしたのでラッキーです。

POE の設定は、前回の記事に習って、Static で設定しました。

ファンレスなので、Auto でも Static でも変わらないでしょうけど。

interface GigabitEthernet0/2
 description To Cisco WAP150, LAN
 switchport access vlan 100
 switchport mode access
 switchport port-security maximum 100
 switchport port-security violation restrict
 switchport port-security mac-address sticky
 switchport port-security
 power inline static
 no cdp enable

POE ポートの接続先は、Cisco WAP 150 です。

WAP の電源ケーブルを抜いてみましたが、POE で正常に起動してます。まあ、動いて当たり前なんですけどね。

ただ、今回購入した WS-C2960L-8PS-LL (POE スィッチ) は 8ポートしかないので、ポート数が足りません。そこで、家に眠っていた別の Catalyst 2960 スィッチ (WS-C2960C-8TC-L POE なし) を接続してポート数を増やすことにしました。

WS-C2960C-8TC-L

こちらのスィッチは、ダウンリンクが 1Gbps ではなく、100Mbps のポートのなのですが、アップリンクは 1Gbps で 2ポートあります。ということで、2つのアップリンクを使ってGigabit EtherChannel で、WS-C2960L-8PS-LL (POE スィッチ)と接続することにしました。

interface Port-channel1
 switchport trunk native vlan 111
 switchport mode trunk
!
interface GigabitEthernet0/1
 description To Cat2960-INT, GE0/6
 switchport trunk native vlan 111
 switchport mode trunk
 channel-group 1 mode on
!
interface GigabitEthernet0/2
 description To Cat2960-INT, GE0/7
 switchport trunk native vlan 111
 switchport mode trunk
 channel-group 1 mode on

これで 2台のスィッチ間は 2Gbps で接続ですし、WS-C2960C-8TC-L 側に接続するのはインターネットルーターとして使っている Cisco 982(100Mbpsポート)です。そして更に、私の契約しているインターネットも 100Mbps ですので、100Mbps ポートのスィッチでも問題ありません。

これでポート数が増やせました!

ちなみに、WS-C2960C-8TC-L の設定ですが、Cisco 982 へのアップリンクは Trunk リンク 2本で、Spanning-Tree のプライオリティーを調整して、VLAN毎にブロックポートを使い分けてみました。これで、ケーブル冗長もOKです。

spanning-tree mode rapid-pvst
spanning-tree extend system-id
spanning-tree vlan 1,100,200 priority 0
!
interface FastEthernet0/1
 description To Internet Router Cisco892-01, FE01
 switchport access vlan 100
 switchport trunk native vlan 111
 switchport mode trunk
 spanning-tree portfast edge
!
interface FastEthernet0/2
 description To Internet Router, Cisco892-01, FE1
 switchport access vlan 100
 switchport trunk native vlan 111
 switchport mode trunk
 spanning-tree portfast edge
!
interface FastEthernet0/3
 description To Internet Router, Cisco892-02, FE0
 switchport trunk native vlan 111
 switchport mode trunk
 spanning-tree portfast edge
!
interface FastEthernet0/4
 description To Internet Router, Cisco892-02, FE1
 switchport trunk native vlan 111
 switchport mode trunk
 spanning-tree portfast edge

これにて、我が家での POE プロジェクトは完了しました!

前に購入した Cisco WS-C2960S-24PS-L は、家の中の別のところで使えるように考えたいと思います。リビングルームはやっぱり、ファンレスが一番ですね。

次は、何らかのPOE機器を購入して、このスィッチに接続した時に記事にしたいと思ってます。

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2020年 Linux LPIC コマンド コンピューター トラブルシューティング 技術一般 認定資格

Linux の基本コマンドが変更されて困った

2020年09月27日作成

Linux って、コマンド操作が多いのですが、コマンドが変わりましたね。例えば、「ifconfig」で各インターフェースに割り当てられている IP アドレスが見られたのですが、これは「ip address」に変わってます。

これくらいなら、大きな問題にはならないのですが、「nmcli」という Network Service コマンドになると、もうさぱりです。何だたっけ?と、インターネットでその都度調べないと使えません。

私は古いコマンドで Linux を使っていた人ですが、5 年くらい前に対応していたある案件で、久しぶりに Linux を触った時に、「え、何これ?」って感じでした。確か、その時に触ったのが、CentOS 7 だったと思います。

最近は、自宅での動作確認で使用している仮想環境や AWS などのパブリッククラウド上で、Linux を再びよく使うようになりました。やはり、何らかのサーバーを作る際に、Windows よりも Linux が便利である面は多いです。

そこで、迷って Linux のコマンドを確認したい時にすぐに見られるように、ちょっとまとめておこうと思いました。

IP コマンド

オブジェクト省略形    説明
addr aIP アドレスの設定や確認します
link lネットワークデバイスの設定や確認します
route rルーティングテーブルの設定や確認します
neighbor nARP キャッシュの表示します
addr のコマンド省略形    説明
show s指定したデバイスのみのIP アドレス情報を表示します
add aIP アドレスの追加します
del dIP アドレスの削除します

IP アドレスの表示

ip addr / ip a

全てのデバイスの IP アドレス情報を一覧で表示します。

ip addr show <device-name>

デバイス名を指定し、特定のデバイスに割り当てられた IP アドレスの情報を表示します。

以下の例では、ens33 を指定して表示しています。

以下の例では、Loopback インターフェースを指定して表示しています。

IP アドレスの追加と削除

ip addr add <ip-address>/<prefix> dev <device-name>

dev でデバイス名を指定し、指定したデバイスに対して、IP アドレスを追加します。

以下の例では、ens33を指定して、IP アドレスをマニュアルにて設定しています。

ip a で表示してみると、指定した IP アドレスが設定されていますね。

ただ、上書きされると思っていたのですが、追加されるみたいです。これは気をつけないといけない点です。

ip addr del <ip-address>/<prefix> dev <device-name>

dev でデバイス名を指定し、指定したデバイスに対して、IP アドレスの削除を行います。

以下の例では、ens33を指定して、IP アドレスを削除しています。

ip a で表示してみると、指定した IP アドレスが削除されていますね。

疎通確認コマンド

疏通確認

ping

ping は非常によく使用する疏通確認コマンドですが、さすがにこれは変わってませんね。

経路確認

traceroute

宛先ホストに到達するまでの経路情報を表示します。

オプション説明
-UUDP パケットを送信すします(デフォルト)
-IICMP パケットを送信します

Linux の traceroute って、Cisco 機器と同じ様に、デフォルトは UDP なんですね。Windows と同じく ICMP を使っていると思ってました。オプションで切り替えられるのは便利ですね。

以下の例では、Google DNS である「8.8.8.8」に対して、Traceroute を打ってみました。

ついでに、Linux のTraceroute のデフォルトがUDP であることも確かめてみようと思い、隣で動かしているWindows マシンで、Wiresharkを取って見てみました。確かにUDP を使っていますね。TTL exceed などの応答は、ICMP を使うんですね。

「-I 」オプションも試してみましょう。今度はICMPを使ってTraceroute を打つはずです。

Wireshark でパケット見てみると、UDP はなくなり、ICMP のみ見えています。

IPv6 の環境では、traceroute6 コマンドを使用します。

tracepath

宛先ホストに到達するまでの経路情報を表示します。traceroute との違いは、PMTU (Path MTU)を表示できるという点です。

以下の例では、Google DNS である「8.8.8.8」に対して、Tracepath を打ってみました。PMTU の値が表示されていますね。

これもついでに、パケットキャプチャを見てみました。UDP を使っていますね。

ちなみに、私が先日受講した Linux のオンライン講義では、「ICMP を使う」と言っていましたが、実際に見てみるとICMP ではなくUDP を使っています。ここにもそう書いてありますね。

やはり、実機でちゃんと見てみるというのは重要ですね!

ルーティングコマンド

経路情報の確認

ip route

経路情報(ルーティングテーブル)を表示します。昔からの「netstat -r」は非推奨になってしまったみたいです。

以下の例が、ip route の出力結果です。1行しかなく、非常にシンプルですが、NIC が1つでスタティックルートも使っていませんので、PC として使っていれば大体こんなものでしょう。

でも、デフォルトゲートウェイは、どうやって確認しましょうか?

route -n コマンドを使えば良いみたいですね。先日の講義で、route コマンドも非推奨だという話を聞きましたが、インターネットでいろいろ調べてみた限り、そのようなことはなさそうです。とりあえず、デフォルトゲートウェイの確認には、このコマンドを使っておきましょう。

経路情報の追加と削除

オプション説明
addルーティングテーブルに、経路情報を追加します
delルーティングテーブルから、経路情報を削除します
経路情報の追加
ip route add <dest-network> via <gw-ip-addr> dev <device-name>

dev でデバイス名を指定し、ルーティングテーブルに経路情報を追加します。

以下の例が、「10.10.10.0 /24」ネットワーク向けのネクトホップを「192.168.45.2」に設定した出力です。

route -n コマンドでも、追加した経路が見られますね。と言うか、初めから route -n お使っていた方が早い気がしてきました。デフォルトゲートウェイも見られますし。

経路情報の削除
ip route del <dest-network>

ip route del <dest-network> via <gw-ip-addr> dev <device-name>

ルーティングテーブルから、指定した経路情報を削除します。

dev でデバイス名を指定し、特定のデバイスに関連付いているルーティングテーブルに経路情報を削除することもできます。

以下の例が、「10.10.10.0 /24」ネットワーク向けのネクトホップを「192.168.45.2」に設定した経路情報を削除した出力です。

ホスト名の設定

このコマンドは変更された訳ではないですが、個人的に思い出せないことが多いのでメモしておきます。

ホスト名の表示

ホスト名は、/etc/hostnameファイルの中に記載されています。

ホスト名の表示には、hostname コマンドで表示するのと、cat /etc/hostnameとホスト名ファイルを表示する方法があります。

ホスト名の変更

ホスト名の変更には、hostnamectl コマンドを使用します。set-hostname の後に hostnameファルを指定して、ホスト名を変更します。

DNS の設定

DNS で使用するネームサーバーは、/etc/resolve.conf ファイルの中に記載されています。

ネームサーバーの表示

Cat コマンドで、上記ファイルを指定して、内容を表示させます。

ネームサーバーの追加・変更

ネームサーバーは上記ファイルの記載されていますので、vi などのエディターを使って編集すれば、追加・変更が可能です。

ついでに vi エディターですが、最低限のこれくらい知っておけば、とりあえず使えます。

  • i で入力モード
  • ESC ボタンを押して、コマンドモード
  • :wq で保存して終了
  • :q! で終了

NMCLI コマンドは、まだ下書きです。時間のある時に修正していきます。

nmcli コマンド

オブジェクトコマンド説明
なしデバイスの情報を一覧表示
deviceshow <device-name>指定したデバイスの情報のみを表示
connectionshow <connection-name>接続情報を表示
modify <connection-name> <parameter>指定した接続を設定
up <connection-name>接続を有効化
down <connection-name>接続を無効化

IP アドレスの表示

nmcli

各デバイスの IP アドレス情報を表示します。

nmcli show <device-name>

指定したデバイスの IP アドレス情報のみを表示します。

IP アドレスの変更

nmcli connection modify <conn.-name> ipv4.method manual ipv4.addresses <ip-address> / <prefix>

コネクション名を指定して、IP アドレスを設定します。

コネクションの有効化・無効化

nmcli connection up <conn.-name>

設定を反映させるために、コネクションを UP にします。

nmcli connection down <conn.-name>

コネクションを Down させます。

デフォルトデートウェイの設定

nmcli connection modify <conn.-name> ipv4.gateway <default-gw-ip-address>

指定したコネクションに対して、デフオルトゲートウェイを設定します。

nmcli connection modify <conn.-name> ipv4.dns <dns-ip-address>

指定したコネクションの参照先 DNS サーバーのアドレスを設定します。

これを覚えておくと、ちょっと便利です。

IP アドレス、デフォルトゲートウェイ、DNS サーバーのアドレスは、セットで設定することが多い項目です。この様にコマンドを組み合わせることで、これら3つの項目が一度に設定ができます。

nmcli connection modify <conn.-name> ipv4.method manual ipv4.addresses <ip-address> / <prefix> ipv4.gateway <default-gw-ip-addr> ipv4.dns <dns-ip-addr>

これはたまに使うなと思うコマンドあれば、今後も追記して更新していきたいと思います。

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ネットワーク機器時の接続の悩み

ネットワーク機器のコンソール接続のケーブルで、ちょっとした悩みってないですか?

私の場合、MacBook Proからのコンソール接続の際のアダプター類です。

私のMacBook ProはUSB Type-Cのみのモデルです。ですが、コンソールケーブルというものは、シリアル接続 (RS-232c) が一般的です。そうなると、シリアル-USB変換アダプターが必要です。USB Type-Cが主流になる前からこのアダプターを使っている人は、間違いなくUSB type-Aでしょう。

こんな感じの変換アダプター

そうなると、それをUSB Type-Cに変換しないと、私の使っているMacBook Proに接続できません。

シリアル-USB変換アダプターでUSB-Cに変換できるものはありますが、USB Tupe-Aのデバイスを複数持っているので、USB Type-CをType-Aに変換するUSBハブを持っている人が多いのではないでしょうか。私もその一人です。これ以上持ち歩くアダプター類は増やしたくないです。

こんな感じのType C-A変換のUSBハブ

コンソール接続するためにアダプターが多いので、何かいいものないかなと思ってて見つけたのがこれです。

【CISCO互換ケーブル】FTDI chipset USB RJ45 コンソールケーブル

Cisco互換のコンソールケーブルなんですが、接続がシリアル (RS-232c) ではなく、USB Type-Aになってます。USB-シリアル変換アダプターが要らないじゃん!という感じです。ということで、早速買いました。

私はMacBook Pro上でVMware Fusionを動かしていて、そこにWindows 10がいるのですが、このコンソールケーブルは、接続しただけで認識OK。すぐに使えました。

ただ、アマゾンのレビューを見てると、ドライバーが入らないなど、ご使用の環境によってはスムーズに行かないケースもあるようです。

とりあえず、私の環境では快適に動います。お客さん先を訪問し、ネットワーク機器に接続して設定をすることも多いのですが、これで持ち運ぶアダプター類が一つ減らせます!

ネットワーク機器のコンソール接続って、今でもシリアルケーブルが主流ですよね。CiscoやYamahaもそうですし、私の会社の製品もそうです。そうなるとやはり、いろんな機器に接続できる様に、RS-232cのシリアルのコンソールケーブルが必要です。シリアルからUSB Type-Cになるケーブルってないのかなと、今度は考えてます。

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2020年 Cisco POE ガジェット コマンド コンピューター

Cisco Cat2960 POE スィッチがうるさい

POE (Power over Ethernet) ってのを、家で使ってみたくて、Cisco Catalyst 2960 POE モデルをオークションで購入してみました。POEは、その機能を持っているポートに接続されているネットワーク機器に対して、電源をLANケーブルから供給できる機能です。その為、電源ケーブルが不要になります。便利ですよね。

最近の無線アクセスポイントは、家庭用であってもPOEで動作するものも増えてきたし、監視カメラなどはPOEを使った方が便利です。

POEを手軽に使いたいなら、NETGEARの卓上スィッチングハブとかTP-Linkのパワーインジェクターあたりでも良いと思います。

でも、ここはあえてCiscoです。私はCisco信者ですので。

オークションで落札したのはこのモデルです。

Cisco WS-C2960S-24PS-L

【中古】Cisco Systems Cisco Catalyst 2960S-24PS-L WS-C2960S-24PS-L

価格:108,493円
(2020/8/12 12:06時点)
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中古で手に入れようとしても高い(ただし、商品の状態は良いでしょう)ですが、Yahooオークションとかならもっとお手ごろな価格で手に入ります。私は状態の比較的良いものを1万円程度で手に入れました。

届いたので起動してみたら、驚いたのはファンのうるささです。ファンの音というより、通気口から出している空気の量が半端ない感じですね。通気口を手で押さえてみると音がかなり小さくなるので間違いないです。

POE機能を搭載していないモデルのCatalystスィッチも持っていて、家で動作確認で使ったり、自宅のネットワークの一部で使っているのですが、こいつは比較にならないうるささです。これは家で稼働させられないよって感じです。

そこで何か方法はないのだろうかと調べてみました。

Cat2960 POE 設定の確認

show power inline コマンドで見てみると、POEのモードがAutoになってます。

switch# show power inline

オプションを表示させてみると、設定できるPOEのモードはAuto、Static、Neverの3つがある様です。

switch (config-if)# power inline ?

POEのモードをStaticに変更してみましょう。

全てのインターフェースに適用したいので、Rangeコマンドで一気に設置を入れます。

switch (config)# interface gigabitethernet 1/0/1 - 24
switch (config-if)# power inline static

成功です。Autoの時と比べたらかなり静かになりました。でも静かな部屋で使うには、まだ音が気になります。

ここで、「POEを使うのは全てのポートではないのだから、基本は全てのポートをNeverで設定して、必要なポートだけStaticにしたら静かにならないだろうか?」と思いました。

早速試してみましょう。

switch (config)# interface rance gigabitethernet 1/0/1 - 24
switch (config-if)# power inline never

結果は「撃沈」です。Staticの時と変わりません。

検証の結果、AutoよりはStaticの方が音は静かになるが、Neverにしても、それ以上静かにはできないと分かりました。

これでもうるさいなら、ファンレスモデルを買いなさいってことですね。とりあえず、Staticで設定すれば、ある程度は静かになるということが分かりました。何とか使えそうです。

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