カテゴリー
2023年 Active Directory Azure Microsoft MS Azure Administrator MS Azure Fundamentals クラウド コンピューター 認定資格

MS Azure を学ぶ(2)Azure Active Directory とオンプレ Active Directory の違い

マイクロソフトAzureを勉強しようということで、今回はリソースグループについて学んでみました。その時のまとめです。

Azure Administrator (AZ-104)に合格しましたので、覚えた内容を忘れないように、これから少しずつアウトプットしていきたいと思います。

Azure Administrator (AZ-104)に合格しましたので、覚えた内容を忘れないように、これから少しずつアウトプットしていきたいと思います。

私が勉強に使った教材は、こちらでブログで紹介しています。

PVアクセスランキング にほんブログ村 にほんブログ村 ブログブログへ
にほんブログ村

Active Directory(AD) とは

  • AD とは一般的に、Active Directory Domain Service (AD DS) サーバーを指す
  • AD DS とは、認証認可を行うサーバー
  • ディレクトリーサービスを提供

認証:

  • 「本人確認」のプロセス。
  • コンピューターの世界では、ユーザー名とパスワードを使って本人確認を行う。認証を通じて、「なりすまし」を防止する。

認可:

  • 「その IDが、サービスやアプリケーションにアクセス可能であるか」を確認するプロセス。
  • 認証された IDで、利用できるサービスやアプリケーションの範囲が決定する。

以下、分かりやすく表記するために、オンプレ Active Directoryを AD DS、Azure Active Directory を Azure AD とします。

AD DS と Azure AD の違い

1. 使用範囲の違い

  • AD DS(オンプレ Active Directory)は、オンプレミス向けの認証と認可を提供
  • Azure AD は、クラウド向けの認証と認可を提供

まず、AD DS とAzure Active Directory は、使用の範囲が異なります。

AD DS は、企業の中で、その企業のリソースを管理したり、認証と認可のために使われます。一方で、Azure AD は、クラウド向けの認証と認可とリソース管理のために使われます。

オンプレミス Active Directory
  • 自社データーセンターに AD DS を設置(オンプレミス)
  • 大規模拠点にも AD DS を設置するケースもあり
  • 自社のサーバー(アプリ)へのアクセス制御
Azure Active Directory
  • Azure の自社のテナント上で AD DS を使用(クラウド)
  • Azure の自社のテナント上のサーバー(アプリ)へのアクセス制御
  • Microsoft 365 などの SaaS アプリへのアクセス制御

2. 使用されるプロトコルの違い

  • AD DS は、社内ネットワークで使用され、Kerberos や NTLM を使用
  • Azure AD は、インターネット環境で使用され、SAML、WS–Federation、OpenID Connect、OAuth などのプロトコルを使用

AD DS とAzure AD では、認証と認可でしようされるプロトコルが異なります。

AD DS は、組織内で使われることを前提としており、古くはNTLM、今の主流ですと、Kerberos を使って、認証と認可を行います。

一方で、Aure AD はクラウドを前提としており、SAML、WS-Federation、OpenID Connect、OAuth などといったプロトコルを使って、認証と認可を行います。

オンプレミス Active Directory
  • オンプレ AD DSでディレクトリーサービスを提供
  • Kerberos (古いと LDAP)を使って認証
Azure Active Directory
  • ブラウザーでのアクセスを対象
  • SaaS アプリにアクセスし、Azure AD で認証
  • Azure AD の許可で、SaaS アプリへのアクセス許可を得る

3. 組織構成の違い

  • AD DS は、組織を1つのフォレストとし、その中でドメインを構成し、必要に応じてドメイン同士で信頼関係を結ぶ
  • Azure AD は、Microsoft が提供するAD DS 上で、組織にテナントが割り当てられる

AD DS ではフォーレストという空間を組織毎にドメインで小分けして管理します。それぞれのドメインは、アクセスが必要であれば信頼関係を結びます。

一方で、Azure AD にはドメインという考え方はなく、代わりにテナントいう考え方になります。1つの組織は1つのテナントとして認識されます。信頼関係という考え方もありません。

オンプレミス Active Directory
  • 1つの組織で1つのフォレストを構成
  • フォレストの中にドメインを作成
  • 必要に応じて子ドメインも作成
  • 信頼関係を結ぶことでアクセスの許可
Azure Active Directory
  • Azure AD はマルチテナントで動作
  • 組織は、Azure AD 上で「テナント」として管理
  • 必要に応じて複数のテナントを作成することも可能
  • 信頼関係という考え方はない(それぞれが独立したテナント)

Azure AD は、クラウドベースの ID を一元管理し、アプリケーションへのアクセス要求に対して認証と認可を行います。

また、クラウドサービスとして提供されるものなので、当然ながらドメインコントローラーのようなサーバーの展開はありませんし、ドメインコントローラーのメンテナンスも必要なくなります。

合格対策Microsoft認定試験AZ-104:Microsoft Azure Administratorテキスト&演習問題

posted with カエレバ

(模擬試験付き)徹底攻略 Microsoft Azure Administrator 教科書 [AZ-104] 対応

posted with カエレバ

関連するブログ:

最近の人気ブログ TOP 10:

最近の記事: