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2022年 CCNP Enterprise Cisco コンピューター 技術一般 認定資格

Cisco 認定資格 CCNP の更新時期が迫ってきた

2022年6月15日更新


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2019年7月に、資格期限が切れてしまった CCNP (R&S) を新たに取得しました。CCNP の資格期限は 3年。ということは 2022年7月が期限です。今年更新をしなければ、また一からやり直しになってしまいます。

ということで、あと 5ヶ月弱あるので、そろそろ更新準備を始めようと思いました。

2020年に CCNP の試験が改変され、新しい試験内容になっていることは知っていましたが、じゃあ、具体的に何を取得すれば更新できるのか?ひょっとして更新はできず、一から取得しかないのかすらわからず、気になりまとめてみました。

私が今回更新して取得したいのは、CCNP Enterprise です。

2022年6月15日追記です。

CCNP ENCORの試験に合格しました。これで晴れてCCNP Enterprise で更新です。

試験勉強で参考にしたもの

  1. Cisco Pressの本

本ページの下の方にもリンクを張ってますが、この本が一番です。英語でしか販売してませんが、一番詳しく書かれてます。

CCNP and CCIE Enterprise Core ENCOR 350-401 Official Cert Guide

2. CCNP Router & Switchingの時の参考書

L2/L3ネットワークの部分は、これを使うのが良いです。しっかりポイントはカバーできています。ただ、これで足りないのが、Wirelwss、マルチキャスト、LISP、SD-WAN、SD-LANなどです。ここは、Cisco Pressの本を読んで理解していく必要があります。

3. Udemy

Complete CCNP ENCOR (350-401) Master Class

英語なのですが、このコースでCCNP ENCORの範囲全体を説明してくれてます。これも役立ちました。

4. Ping-t

勉強した後の仕上げと自分の弱いところを見えるかするにはかなり良いツールです。ただし、ここに出ている問題はそのままは出題されません。なぜ、その答えが正しいのか、なぜそれ以外が間違いなのかをちゃんと説明できることが重要です。その上で、解説に書いてある内容までしっかり理解する必要があります。

5. Kindle の問題集

英語の問題集がKindleに出てます。ここからは、ほぼ同じと思える内容が数個出てました。ただし、この問題集の答えはかなり怪しいです。絶対に間違いないと自信があるものは良いですが、少しでも自信がないものに関しては、問題をインターネットに貼り付けて検索すると、いろんなサイトで説明が出ています。全て英語ですが、これはやっておいて損はないです。

CCNP 試験項目

新しい試験では、コア試験1科目が必須と、コンセントレーション試験6科目の中から1つ選択という形になってます。

必須試験推奨トレーニング
コア試験:
350-401 ENCORImplementing and Operating Cisco Enterprise Network Core Technologies (ENCOR)
コンセントレーション試験 (1つ選択):
300-410 ENARSIImplementing Cisco Enterprise Advanced Routing and Services (ENARSI)
300-415 ENSDWIImplementing Cisco SD-WAN Solutions (SDWAN300)
300-420 ENSLDDesigning Cisco Enterprise Networks (ENSLD)
300-425 ENWLSDDesigning Cisco Enterprise Wireless Networks (ENWLSD)
300-430 ENWLSIImplementing Cisco Enterprise Wireless Networks (ENWLSI)
300-435 ENAUTOImplementing Automation for Cisco Enterprise Solutions (ENAUI)

そしてこれが、今回私にとって一番重要な CCNP を更新するために必要な内容です。

プロフェッショナル – 3 年1. テクノロジーコア試験の 1つに合格
2. プロフェッショナル コンセントレーション試験の 2つに合格
3. CCIE ラボ試験の 1つに合格

結論

  1. コア試験 (ENCOR 350-401) に合格するか
  2. コンセントレーション試験 2つに合格するか
  3. CCIE ラボ試験の 1つに合格

のどれかとなります。選択肢は 1 か 2 が良さそうです。

そうなると、金額面が気になります。

  • コア試験:49,280 (税込)
  • コンセントレーション試験:36,960 (税込)

になりますので、コンセントレーション試験 2科目分の 73,920円を支払うよりも、コア試験を受験した方が 24,640円も受験料を削減できます。

この為、ENCOR の受験が一番良いということになります。

CCNP ENCORの合格点

825点が合格点のようです。

  • 受験料:49,280円 (税込)
  • 出題数:103問
  • 時間:120分 (チュートリアル除く)

CCNP ENCOR の試験範囲

見た感じ、かなり範囲が広いです。前回の CCNP 取得時には期限が切れていたので、CCNA から取得しなければならず、CCNA も勉強したのですが、その時を思い出します。「今の CCNAって、こんな幅広くいろんなことを勉強しないと受からないんだな」と思いました。

CCNP もそれと同じになってます。ですが上位資格の CCNP なので、当然もっと難しいことを質問してきます。

15% 1.0 Architecture

1.1 エンタープライズネットワークで使用されるさまざまな設計原則を説明する

  • 2ティア、3ティア、ファブリックキャパシティプランニングなどのエンタープライズネットワーク設計
  • 冗長性、FHRP、SSO などの高可用性技術

1.2 WLAN 展開の設計原則を分析する

  • ワイヤレス展開モデル(集中型、分散型、コントローラーレス、コントローラーベース、クラウド、リモートブランチ)
  • WLAN 設計のロケーションサービス

1.3 オンプレミスとクラウドインフラストラクチャの展開を区別する

1.4 Cisco SD-WAN ソリューションの動作原理を説明する

  • SD-WAN 制御およびデータプレーン要素
  • 従来の WAN および SD-WAN ソリューション

1.5 Cisco SD-Access ソリューションの動作原理を説明する

  • SD-Access コントロールおよびデータプレーン要素
  • SD-Access と相互運用する従来のキャンパス

1.6 有線およびワイヤレス QoS の概念の説明

  • QoS コンポーネント
  • QoS ポリシー

1.7 ハードウェアとソフトウェアの切り替えメカニズムの差別化

  • プロセス と CEF
  • MAC アドレステーブルと TCAM
  • FIB 対 RIB

10% 2.0 Virtualization

2.1 デバイス仮想化テクノロジーの説明

  • ハイパーバイザータイプ 1 および 2
  • 仮想マシン
  • 仮想スイッチング

2.2 データパス仮想化テクノロジーの設定と検証

  • VRF
  • GRE および IPsec トンネリング

2.3 ネットワーク仮想化の概念を説明する

  • LISP
  • VXLAN

30% 3.0 Infrastructure

3.1 レイヤー 2

  • 静的および動的 802.1q トランキングプロトコルのトラブルシューティング
  • 静的および動的 EtherChannel のトラブルシューティング
  • 共通のスパニングツリープロトコル(RSTP および MST)の構成と検証

3.2 レイヤー 3

  • EIGRP と OSPF のルーティングの概念を比較します(高度な距離ベクトル vs. リンク状態、負荷分散、パス選択、パス操作、メトリック)
  • 複数の通常を含む単純な OSPF 環境を設定および検証するエリア、要約、およびフィルタリング(隣接関係、ポイントツーポイント、およびブロードキャストネットワークタイプ、およびパッシブインターフェイス)
  • 直接接続されたネイバー間で eBGP を設定および検証する(ベストパス選択アルゴリズムと隣接関係)

3.3 ワイヤレス

  • RF 電力、RSSI、SNR、干渉ノイズ、帯域とチャネル、無線クライアントデバイス機能などのレイヤー 1 の概念を説明する
  • AP モードとアンテナタイプの説明
  • アクセスポイントの検出と参加プロセスの説明(検出アルゴリズム、WLC 選択プロセス)
  • レイヤー 2 およびレイヤー3ローミングの主な原則とユースケースを説明する
  • WLAN 設定とワイヤレスクライアント接続の問題のトラブルシューティング

3.4 IP サービス

  • ネットワークタイムプロトコル(NTP)の説明
  • NAT / PAT の設定と検証
  • HSRP や VRRP などのファーストホップ冗長プロトコルの構成
  • PIM や IGMP v2 / v3 などのマルチキャストプロトコルの説明

10% 4.0 Network Assurance

4.1 デバッグ、条件付きデバッグ、トレースルート、ping、SNMP、syslog などのツールを使用してネットワークの問題を診断する

4.2 リモートロギング用の syslog を使用したデバイス監視の設定と検証

4.3 NetFlow および Flexible NetFlow の設定と検証

4.4 SPAN / RSPAN / ERSPAN の設定と検証

4.5 IPSLA の設定と検証

4.6 ネットワーク構成、監視、および管理を適用するためのCisco DNA Center ワークフローの説明

4.7 NETCONF および RESTCONF の設定と検証

20% 5.0 Security

5.1 デバイスのアクセス制御の構成と検証

  • 回線とパスワード保護
  • AAA を使用した認証と承認

5.2 インフラストラクチャセキュリティ機能の構成と検証

  • ACL
  • CoPP

5.3 REST API セキュリティの説明

5.4 ワイヤレスセキュリティ機能の構成と検証

  • EAP
  • WebAuth
  • PSK

5.5 ネットワークセキュリティ設計のコンポーネントの説明

  • 脅威防御
  • エンドポイントセキュリティ
  • 次世代ファイアウォール
  • TrustSec、MACsec
  • 802.1X、MAB、および WebAuth によるネットワークアクセス制御

15% 6.0 Automation

6.1 基本的な Python コンポーネントとスクリプトの解釈

6.2 有効な JSON エンコードファイルの作成

6.3 YANG のようなデータモデリング言語の高レベルの原則と利点を説明する

6.4 Cisco DNA Center および vManage の API の説明

6.5 Cisco DNA Center と RESTCONF を使用して、ペイロードで REST API 応答コードと結果を解釈する

6.6 EEM アプレットを構築して、構成、トラブルシューティング、またはデータ収集を自動化する

6.7 Chef、Puppet、Ansible、SaltStack などのエージェントとエージェントレスオーケストレーションツールの比較

個人的には、Cisco SD-WAN、Netconf、Flexible Netflow、EEM あたりが特に興味がありますので、これを機会にしっかり勉強したいと思います。

CCNP ENCOR 勉強のための参考書

もう、試験が変更になって 2年になるというのに、日本語の参考書がないみたいです。いろいろ探しているのですが、見つかりません。

調べてみると、これが一番良いみたいです。英語版です。

Kindle 版を購入すると 3千円くらい安いので、私はそちらにしようと思います。

CCNP and CCIE Enterprise Core ENCOR 350-401 Official Cert Guide

CCNP and CCIE Enterprise Core ENCOR 350-401 Official Cert Guide 

本書は Enterprise の ENCOR の参考書となっています。ENCOR はコア試験であり必ず全員が受験することになるため、まずはこちらで学習するのが良いです。

公式が出版している参考書のため内容が濃く、これ 1冊で試験対策ができるでしょう。ENCOR の試験範囲であるデュアルスタックアーキテクチャ、仮想化、インフラストラクチャなどを全般的に学べます。

Ping-t で本番対策

参考書を読んで知識を付けたら、次は腕試しです。これには Ping-t が良いです。前回の CCNP R&W 試験取得の際のテスト前腕試しに使いました。

Ping-t はオンラインで CCNP などの IT資格の勉強ができるサイトです。数多くの問題が掲載されいる上に解説も丁寧であるため、参考書と併せて利用したいサイトです。

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2020年 中国語 中国語検定 外国語 本・雑誌 認定資格 語学学習

中国語が聞き取れない?

なぜ中国語が聞き取れないのか?

 「中国語の文章ならば分かるけど、聞くことができない」

 「中国人の中国語が速すぎて耳が追い付かない」

 「中国語検定の筆記は自信あるけど、ヒアリングはダメだ」

中国語を始めたばかりの方は当然として、ある程度学習した方の中にも、こういった悩みを抱えていらっしゃる方は多いのではないでしょうか?

わかります。

中国語通訳者・翻訳者の私は、よく中国語学習者の方からよくそういった相談を受けますし、私自身もかつてそうでしたから。

留学すればいい、なるべくたくさん中国人と話せばよいとおっしゃる方もいらっしゃいますが、私はお勧めしません。

留学にはお金もかかりますし、仕事しながら学習していらっしゃる方には無理です。

中国人と話すと言っても、そもそも聞き取れないのに、中国人と中国語でコミュニケーションになるんでしょうか?ヒアリング力があまりに低いからと、なかなかコミュニケーションに踏み込めない方も多いのではないかと思います。

第一、私自身に中国への留学や長期滞在の経験がなく、あまり積極的に人に話しかける性格でもありません。

私は主に参考書のCDを使ってヒアリング力をつけました。

ですから、参考書だけでもヒアリング力の向上は可能であると確信しています。

相談を受けた時、私はいつもそういった自宅での独学を軸とした基本的なヒアリング力の習得方法をアドバイスしています。

具体的にどのように学習すればよいかのアドバイスをする前に、なぜ中国語が聞き取れないのでしょうか?文章だったら読めるにもかかわらず。

それは簡単。中国人の話すスピードで話すことができないからです。

そのスピードで話せない以上、聞き取ることは不可能であると断言できます。

ヒアリング力はスピーキング力とかなり比例するのです。

ですから、ヒアリングの訓練にはまず短い文章でもいいから、中国人と同じスピードで話せるようになることが必要なのです。

私の場合、その訓練は主にシャドウイングという手法を使って行いました。

シャドウイングとは、CDの音声が言うことを同時に言うというものです。

まずは一つの例文をCDの音声に合わせて、慣れないうちは文章を見ながら言い、最終的には音声のみでその音声と同時にその例文を言えるようになるまで行います。

補助的に、紙にその例文を書くこともお勧めします。

その例文に慣れたら、もちろん次の例文で同じようにシャドウイングです。

舌がもつれて、なかなか中国語が出てこないかもしれませんが、それは舌や顔の筋肉が中国語の発音に慣れていないからです。

慣れるまで繰り返してください。

筋肉は鍛えれば発達し、それに適した動きをするようになるのは言語も同じなのです。

このシャドウイングを毎日行うことによって、脳内に生きた中国語の音声のネットワークが作られ、音声情報として脳内に記憶することができます。

つまりヒアリング力向上のための確実な第一歩が踏み出せるわけです。

最初は短い文章のものが良いでしょう。

しかし、付属のCDは中国人と同じスピードで発話するものでなければいけません。

私は様々な参考書を試しましたが、シャドウイングに特化した教材としてスリーエーネットワーク発行の『通訳メソッドシリーズ』をお勧めします。

その『通訳メソッドシリーズ』の中でも初級者の方にとってこれ以外にはないと自信を持って推奨できるのは『通訳メソッドを応用したシャドウイングで学ぶ中国語文法』です。

この『通訳メソッドを応用したシャドウイングで学ぶ中国語文法』は中国語検定準4級以上3級未満のレベルの方向けと個人的には思います。

1000近くある例文は短いものが多く、ある程度学習したがまだ初級レベルと考えておられる学習者の方には最適です。

当書はシャドウイングに特化した参考書のため、シャドウイングの細かいやり方が書いてありますが、上記の私独自の方法でも大丈夫です。

文法のおさらいや基礎固めもでき、語彙力もつくと思います。

この本での訓練を終えた頃には、十文字程度の短文ならば滞りなく発話でき、当然十分聞き取れるようになるはずです。

ここまで来たなら、中級も目指しませんか?

中級を目指す方向けならば、『通訳メソッドを応用した中国語短文会話800』をお勧めします。

通訳メソッドを応用した中国語短文会話800 [ 長谷川正時 ]

価格:3,080円
(2020/9/5 15:16時点)
感想(13件)

これもシャドウイングを主眼とした参考書ですが、最初にご紹介した中国語文法よりも文章は長くなります。

私の経験から、この本での学習を終えれば中国語検定3級程度のヒアリングならば十分対応できるようになっていることでしょう。

また、おしゃべりは無理としても、中国人と一問一答程度の短い会話ならばできるようになっているはずです。

中級まで達した方ならば、もう後は放っておいても上級を目指したくなることでしょう。

そんな向上心あふれる方には中級最後の関門、『通訳メソッドを応用した中国語中級会話700』です。

文章の難易度は完全に中上級で、音声を聞いただけでそれを自分の口で再現できるまで学習したならば、もうかなりヒアリング力は付いていることと思います。

私が当書での学習を終えた頃、中国語検定2級に合格し、中国語でのコミュニケーションはほぼできるようになっていたと記憶します。

他に上級を目指したい人向けの『通訳メソッドを応用したシャドウイングで学ぶ中国語難訳語500』や『通訳メソッドを応用したシャドウイングと速読で学ぶ中国語通訳会話』がありますが、初級者の方に特にお勧めしたいのは上記三冊です。

以上はあくまで私の経験を基にしたものですが、独学によるヒアリング力の向上にはシャドウイングが唯一かつ最も有効な方法だと私は確信しています。

習得の速度は個人差があるかもしれませんが、重要なのは毎日続けることです。

語学は毎日続けている人を絶対に裏切らない学問です。

自分では気づかなくても、必ず成長させてくれるのです。

想像してみてください。

中国語で会話できる自分を、中国人の言ってることを理解できる自分を、更には中国語で思考するようになった自分を。

そうなってみたくはありませんか?