カテゴリー
2020年 AWS AWS Solutions Architect - Associate クラウド コンピューター メッセージング 技術一般 認定資格

AWS を学ぶ(24)3つのメッセージングサービス


にほんブログ村

AWS には、SNS(Simple Notification Service)、SQS(Simple Queue Service)、SES(Simple Email Service)といった 3 つのサービスがあります。

これらの違いは以下のようになります。

  • Amazon SNS:プッシュ型の通知が得意。メール通知、SMS、モバイルプッシュが可能。要領制限があり、長文メッセージには向いていない。
  • Amazon SES:Eメールでの配信が得意。コンテンツ配信に向いているが、メール以外での配信はできない。
  • Amazon SQS:プル型のメッセージ処理が得意。非同期型のメッセージをキューイングする。

Amazon SNSとは

Amazon SNS(以下、SNS)は、わざわざそのためだけにサーバーを用意しなくても、SNS サービスを利用することで、アプリケーションからの通知を可能にします。ユーザーが何かを行ったタイミングを起点としてで通知するメッセージングを手軽に実現できます。

具体的な通知の例としては、商品が発送されたタイミンングでの発送完了通知や、フリーマーケットで商品が売れた時の通知などがあります。

またこれだけでなく、登録ユーザー全員に一斉告知のメッセージを送るという使い方もできます。

SNSの特徴
  • イベントをトリガーとしてのメッセージ

商品の購入、アカウント情報の変更、コンテンツの更新などの利用できます。

  • モバイル端末へのプッシュ機能

iOS、Android などのスマートフォンに対してプッシュ通知が行えます。

  • セキュリティーを確保

HTTPS API による通信のセキュアな状態を保つことが可能です。

  • サービスとしての利用

前払いや最低料金などはなし。完全な従量課金制で使った分しか支払う必要がありません。

Amazon SES とは

Amazon SES (以下、SES)は、AWS が提供するメールサービスです。メールサーバーをわざわざ用意しなくても、SES サービスを利用すれば、メール配信が可能になります。

具合的な使い方としては、マーケティングメールの配信メールマガジンの配信などがあります。

SES は、導入コストが安いことや、固定費用が掛からず従量課金という点で、企業レベルでの利用だけでなく、個人レベルでの利用にも向いています。

SES の特徴
  • 安い導入コスト

AWS のアカウントとメールアドレス、利用可能なドメインがあれば利用できます。

  • 低価格な料金

固定費用や最低料金はなし、従量課金で利用できます。

EC2 でホストされているアプリケーションからの配信の場合、毎月最初の 62,000 通は無料です。その後でも、1,000 通毎に、0.1 USDしかかかりません。

  • 高い信頼性

SES には、送信したメールが確実に届く様に、信頼性を高める機能があります。送信頻度のコントロールやアドレス偽装対策などです。

Amazon SQS とは

Amazon SQS(以下、SQS)は AWS が提供するキューイングサービスです。アプリケーションの切り離し(疎結合)とスケジューリングといった処理を、AWS のサービスで行えます。

キューとは、メッセージを管理するための入れ物のようなものです。

エンドポイントと呼ばれるURLを介して、キューに入ったメッセージを利用します。

SQS の利用パターン例

  • 一回の処理で許容する処理時間を超過しそうな場合
  • 一度に大量のデータ件数を処理する場合
キューの種類

キューの種類には、以下の 2種類があります。

処理数が優先なら標準キュー、順序が重要なら FIFO キューといった使い方になります。

  • 標準キュー(Stanadrdキュー)

ほぼ無制限のトランザクション数(TPS)を処理します。

ただし、メッセージを受け取った時とは異なる順序で配信されることもあります。また、複数の同じメッセージのコピーが配信されることもあります。

  • FIFO キュー

バッチ処理なしで毎秒最大 300 件、バッチ処理ありで最大3,000件のトランザクション (TPS)をサポートします。また、メッセージが送信または受信された順序が厳密に保持されます (先入れ先出し)。

トランザクション処理は、標準キューより下がります。

SQS 向けの機能
  • 可視性タイムアウト

設定した期間、重複したメッセージ配信が行われないようにする機能

メッセージは、受信しただけでは削除されず、クライアント側からの明示的な削除指示を受けた際に削除されます。そのため、メッセージの受信中に、たのクライアントが取得してしまう可能性もあります。それを防ぐ機能となります。

デフォルトは30秒で、最大12時間まで設定できます。

  • ショートポーリングとロングポーリング

キューからのメッセージ取得の際で、対象のキューがない場合、キューに新規登録されるのを一定時間待つ機能。

待機する(メッセージがある場合にレスポンスを返す)のをロングポーリング、待機しない(リクエストを受け取ると、メッセージがあるなしに関わらず、即レスポンスを返す)のをショートポーリングと呼びます。

デフォルトはショートポーリングになります。

  • デットレターキュー

正常に処理できないデータを別のキュー(デッドレターキュー)に格納する機能

問題のあるメッセージ(処理失敗を1ー1,000回で設定)を分離して、処理が成功しない理由を調べることができるため、デッドレターキューは、アプリケーションやメッセージングシステムのデバッグに役立ちます。

  • 遅延キュー

キューに送られたメッセージを、一定時間見えなくする機能

  • メッセージタイマー

個々のメッセージを一定間隔見えなくする機能

メッセージサイズ

キューに格納できるメッセージサイズの最大は256KBとなります。

大きなサイズのデータを扱う際には、S3やDunamoDBに一旦格納し、そこへのパスやキーといったポインターとなる情報を渡すことで対応できます。

この教材を使って勉強してます。

AWS認定資格試験テキスト AWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト

AWSに関連する記事:

関連する記事:

最近の記事:

カテゴリー
2020年 Cisco POE ガジェット コマンド コンピューター 技術一般

静音のCisco Catalyst 2960 POEスイッチのレビュー


にほんブログ村

以前、Cisco Catalyst 2960 POE タイプを購入して、音がうるさいなあと思い、少しでも静かにできないかなと試してみたのですが(こちらの記事)、今度は先日、 Cisco Catalyst 2960 POE ファンレスタイプをネットオークションで見つけて購入しました。

早速、自宅のネットワークに設置してみました。

8ポートタイプなのでポート数は少ないのですが、ファンレスタイプは静かです。リビングルームに置いてますが、全く気になりません。

今回購入したのは、こちらのモデルです。

WS-C2960L-8PS-LL

予想より安く手に入りました。オークション出品者によると、こちらは新品とのことでしたのでラッキーです。

POE の設定は、前回の記事に習って、Static で設定しました。

ファンレスなので、Auto でも Static でも変わらないでしょうけど。

interface GigabitEthernet0/2
 description To Cisco WAP150, LAN
 switchport access vlan 100
 switchport mode access
 switchport port-security maximum 100
 switchport port-security violation restrict
 switchport port-security mac-address sticky
 switchport port-security
 power inline static
 no cdp enable

POE ポートの接続先は、Cisco WAP 150 です。

WAP の電源ケーブルを抜いてみましたが、POE で正常に起動してます。まあ、動いて当たり前なんですけどね。

ただ、今回購入した WS-C2960L-8PS-LL (POE スィッチ) は 8ポートしかないので、ポート数が足りません。そこで、家に眠っていた別の Catalyst 2960 スィッチ (WS-C2960C-8TC-L POE なし) を接続してポート数を増やすことにしました。

WS-C2960C-8TC-L

こちらのスィッチは、ダウンリンクが 1Gbps ではなく、100Mbps のポートのなのですが、アップリンクは 1Gbps で 2ポートあります。ということで、2つのアップリンクを使ってGigabit EtherChannel で、WS-C2960L-8PS-LL (POE スィッチ)と接続することにしました。

interface Port-channel1
 switchport trunk native vlan 111
 switchport mode trunk
!
interface GigabitEthernet0/1
 description To Cat2960-INT, GE0/6
 switchport trunk native vlan 111
 switchport mode trunk
 channel-group 1 mode on
!
interface GigabitEthernet0/2
 description To Cat2960-INT, GE0/7
 switchport trunk native vlan 111
 switchport mode trunk
 channel-group 1 mode on

これで 2台のスィッチ間は 2Gbps で接続ですし、WS-C2960C-8TC-L 側に接続するのはインターネットルーターとして使っている Cisco 982(100Mbpsポート)です。そして更に、私の契約しているインターネットも 100Mbps ですので、100Mbps ポートのスィッチでも問題ありません。

これでポート数が増やせました!

ちなみに、WS-C2960C-8TC-L の設定ですが、Cisco 982 へのアップリンクは Trunk リンク 2本で、Spanning-Tree のプライオリティーを調整して、VLAN毎にブロックポートを使い分けてみました。これで、ケーブル冗長もOKです。

spanning-tree mode rapid-pvst
spanning-tree extend system-id
spanning-tree vlan 1,100,200 priority 0
!
interface FastEthernet0/1
 description To Internet Router Cisco892-01, FE01
 switchport access vlan 100
 switchport trunk native vlan 111
 switchport mode trunk
 spanning-tree portfast edge
!
interface FastEthernet0/2
 description To Internet Router, Cisco892-01, FE1
 switchport access vlan 100
 switchport trunk native vlan 111
 switchport mode trunk
 spanning-tree portfast edge
!
interface FastEthernet0/3
 description To Internet Router, Cisco892-02, FE0
 switchport trunk native vlan 111
 switchport mode trunk
 spanning-tree portfast edge
!
interface FastEthernet0/4
 description To Internet Router, Cisco892-02, FE1
 switchport trunk native vlan 111
 switchport mode trunk
 spanning-tree portfast edge

これにて、我が家での POE プロジェクトは完了しました!

前に購入した Cisco WS-C2960S-24PS-L は、家の中の別のところで使えるように考えたいと思います。リビングルームはやっぱり、ファンレスが一番ですね。

次は、何らかのPOE機器を購入して、このスィッチに接続した時に記事にしたいと思ってます。

関連する記事:

最近の記事:

カテゴリー
2020年 CDN Microsoft Riverbed WebRTC キャッシュ コンピューター 技術一般

WebRTCとECDN: WAN使用の最適化手法


にほんブログ村

先日、Kollective Technology の ECDN というコンテンツ配信製品を、社内で検討する機会がありました。

Microsoft Teams、Stream、Windows Update を使用した場合、使用する人数が増えるほど、WAN 回線の帯域幅を消費してしまい、回線が逼迫してしまうケースがあります。

ECDNがない場合の通信

Kollective 社の ECDN 製品を使用すると、WAN回線越しに流れてくるデータストリームを少なく(ケースにより1つにする)することができます。

データストリームを受けたブラウザーがそのデータをキャッシュし、同じ場所にいる別の端末に共有します。これにより、WAN 回線を効率的に使用することができる様になります。

ECDNがない場合の通信

この製品で、WebRTC という技術が使われています。

WebRTC は名前が聞いたことはあったのですが、詳細までは知らなかったので、いい機会なので調べてみました。

WebRTC とは?

WebRTC は、Web Real Time Communications の略で、プラグインを追加することなく、ブラウザ上で簡単にリアルタイムコミュニケーションを可能にします。2011年頃に Google によって提唱され、そこから少しずつ技術開発されてます。

HTML5 で新しく策定された API の規格で、P2P通信を利用した端末間の相互接続も行うことができ、P2P 通信によるビデオチャットやファイル共有を、Web ブラウザだけで実現することができます。

Web ブラウザーを使って、簡単に使うことができるのですが、使用できるブラウザーは限定されている様です。その理由は、ブラウザーが WebRTC をサポートしている必要があるからです。

WebRTC 対応ブラウザー

  • Chrome
  • Firefox
  • Opera
  • Edge
  • Safari

IE はサポートしてないんですね。今でも IE を使ってる企業はまだまだ多いですが、もう古いブラウザーなので、Edge を使えってことでしょう。

ちなみに、Kollective社 の製品では、以下のブラウザーとプラットフォームをサポートしています。

対応ブラウザー

  • Edge
  • Chrome
  • Firefox
  • Safari

対応モバイル端末

  • Android
  • iPad

iPhone は、WebRTC をサポートしてないらしいです。なお、対応ブラウザーが使えない場合、Teams アプリを使用すれば、WebRTC が使えるそうです。

対応 OS対応ブラウザー
Windows / MacChrome 26以降
Firefox 22以降
Opera 15以降
AndroidChrome 29以降
iOS開発中

WebRTC で実現できること

WebRTC を実装することで、実現することのできる機能は、以下のものがあります。

  • 端末上のカメラやマイクからのデータの取り込み

Media Capture and Stream

  • ストリームデータの P2P 通信

WebRTC 1.0: Real-time Communication Between Browsers

  • テキストデータやバイナリデータの P2P 通信

WebRTC 1.0: Real-time Communication Between Browsers

WebRTC では、クライアントがサーバにデータの要求をするクライアント/サーバモデルでななく、複数端末間での通信です。

つまり、それぞれのPCがデータを保持し、他のPCに対して直接、データの送信・要求を行うPeer to Peerの形をとります。

また、通信プロトコルには基本的に「TCP/IP」の代わりに、「UDP/IP」を用いて通信のリアルタイム性を担保しているのも特徴です。状況によってプロトコルを使い分けるみたいです。

Kollective社の製品では、上記の「WebRTC 1.0: Real-time Communication Between Browsers」を使用しているのですね。

P2P 通信に必要な情報

P2P 通信を行うためには、ブラウザ間で共有しなければならない情報があります。

P2P 通信を開始するには接続先のグローバルアドレス情報が必要になるので、NAT traversal として、STUN(Simple Traversal of UDP through NATs)やICE(Interactive Connectivity Establishment)といった技術がサポートされており、NAT が割り当てたグローバル IP アドレスとポート番号を取得できるようになっています。

Session Description Protocol (SDP)

  • 通信に必要な各ブラウザの情報を示す文字列 (セッションの属性、メディアの形式、IP アドレス、ポート番号、通信帯域など)のことです。
  • 片方の PC が他方 PC に対し SDP を Offer し、それに対して Answer SDP を返すという形で通信を行います。

Interactive Connectivity Establishment (ICE)

  • 通信相手のブラウザに到達する通信経路に関する情報を提供します。
  • この通信経路を探す際、環境によっては、NAT やファイアウォールなどで直接的に PC 同士の情報を渡せないこともあり得ます。
  • そのため、STUN サーバや TURN サーバというものを用いて通信経路を検知し、それらの経路候補を ICE Candidate として、ブラウザ間で共有する必要があります。

WebRTC の JavaScript API

WebRTC は、以下の 3つの JavaScript API を提供しています。

getUserMedia

  • Web ブラウザから端末に取り付けられているカメラやマイクにアクセス
  • ストリームデータを取得する

RTCPeerConnection

  • マルチメディアセッションを確立
  • UDP/IP を使用して Web ブラウザ同士で直接ストリームデータを送受信
  • コーデック(オーディオおよびビデオの符号化および復号化)、暗号化、帯域管理(帯域幅の変化にストリームを適応させるなど)の各機能も提供

RTCDataChannel

  • テキストデータやバイナリデータの P2P によるデータ通信のための API
  • ファイル転送やテキストチャットなどを実現
  • UDP/IP を使用しているので、TCP/IP とは異なりパケット再送は行わない

メディア系の技術は名前を知っている程度で、触れる機会がなかったのですが、今回は良いチャンスです。これを機会に学んでみようと思います。

追記:

リバーベッドテクノロジーの SaaS Accelerator という製品が、この WebRTC をサポートしたとの話を聞きました。今度、機会のある時に試してみたいと思います。

関連する記事:

最近の記事:

カテゴリー
2020年 AWS PaaS クラウド コンピューター サーバレス 技術一般 自動化

AWS を学ぶ(23)CloudFormation を使ってみる


にほんブログ村

前回の記事で、CloudFormation がどのようなものなのかを調べてみました。

今回は、実際に使ってみたいと思います。

  1. テンプレートでVPC を作成する
  2. Ref 関数でサブネットを作成する
  3. その他のネットワーク関連を作成する
  4. EC2 のひな形を作成する
  5. Parameters セクションを使って、実行時にEC2 のインスタンスタイプを選択できるようにする
  6. Parameters + AWS 固有のパラメーターを使用して、アカウントにあるキーペアを、EC2 実行時に埋め込む
  7. スタックの削除する

CloudFormation を使ってみる

テンプレートから基本環境の作成

まず最初に、VPCの状況を確認しておきます。

私の環境では、東京リージョンに、現在3つのVPCがあります。

AWS の管理コンソールの検索テキストボックスから、「CloudFormation」を検索してクリックします。

CloudFormation の管理コンソールが表示されます。

「スタックの作成」をクリックします。

スタックの作成画面が表示されます。

前回のサンプルテンプレートを使用します。サンプルスクリプトを保存し、拡張子を「.yml」にしておきます。

「ファイルの選択」をクリックし、YAMLのサンプルファイルを読み込ませます。

「デザイナーで確認」をクリックすると、YAMLファイルを読み込んで作成するスタックの状況がみられます。

VPCを作成する部分だと、こんな感じですね。

画面を戻を戻ると、作成のし直しになっちゃいますね。これって、見ない方がいいのかな?

進めると、スタックの名前の画面が表示されます。

スタックの名前を入力します。

「次へ」をクリックして進みます。

スタックのオプションの画面が表示されます。

今回は特に設定しません。

「次へ」をクリックして進みます。

レビューの画面が表示されますので、内容を確認します。

「スタックの作成」をクリックして、スタックを作成します。

スタックの作成が始まりました。

画面左側のメニューで、「CREATE_COMPLETE」の緑色の文字が表示されれば、スタックの作成は完了です。

「リソース」タブをクリックすると、リソースの一覧が表示されます。

VPCとサブネットが作成されていますね。それぞれの名前を見てみると、YAMLファイルの中で指定したものになっていますね。

VPC の画面を見ていますと、先ほど3つしかなかったVPC が4つになってますね。「cfn-vpc」が、今回作成されたものです。

サブネットの画面を見てみると、サブネットも追加されてますね。「cfn-subnet」が、今回作成されたものです。

インターネットゲートウェイも見てみます。新規で作成されてますね。「cfn-igw」が今回作成されたものです。

ルートテーブルも見てみます。ルートテーブルも新規で作成されてますね。「cfn-rt」が今回作成されたものです。

設定内容を追加する

最初に作ったテンプレートに、項目を追加するということはよくあることでしょう。今度は、それを想定して、別の項目を追加して反映させてみます。

今回試してみたいのは、前回作成したサブネット上に、新規でEC2 インスタンスを起動させることです。その際に、イメージサイズを選択して起動できるようにします。

前回のテンプレートに、以下の2つを追記してみます。

起動時に、インスタンスタイプを、「t2.micro」「t2.small」「t2.medium」の3つから選べるようにします。

Parameters:
  InstanceType:
    Type: String
    Default: t2.micro
    AllowedValues:
      - t2.micro
      - t2.small
      - t2.medium
    Description: Select EC2 instance type.
  KeyPair:
    Description: Select KeyPair Name.
    Type: AWS::EC2::KeyPair::KeyName

さらに、起動するインスタンスに、Keypairも指定できるようにします。

セキュリティーグループも作成し、SSHでのアクセスのみを許可します。

cfnEC2Instance:
    Type: 'AWS::EC2::Instance'
    Properties:
      ImageId: !FindInMap [ RegionMap, !Ref "AWS::Region", hvm ]
      InstanceType: !Ref InstanceType
      SubnetId: !Ref cfnSubnet
      BlockDeviceMappings:
        - DeviceName: '/dev/xvda'
          Ebs:
            VolumeType: 'gp2'
            VolumeSize: 8
      Tags:
        - Key: 'Name'
          Value: 'cfn-ec2-instance'
      SecurityGroupIds:
        - !Ref cfnSecurityGroup
      KeyName: !Ref KeyPair
  cfnSecurityGroup:
    Type: "AWS::EC2::SecurityGroup"
    Properties:
      GroupDescription: "cfnSecurityGroup"
      VpcId: !Ref cfnVpc
      Tags:
        - Key: 'Name'
          Value: 'cfn-ssh-sg'
      SecurityGroupIngress:
      - IpProtocol: tcp
        FromPort: '22'
        ToPort: '22'
        CidrIp: 0.0.0.0/0

変更するスタック名を選択し、「変更する」をクリックします。

今回は既存のテンプレートを変更しますので、「既存テンプレートを書き換える」を選択します。

「テンプレートファイルのアップロード」を選択します。

「ファイルの選択」から、追記したテンプレートファイルをアップロードします。

「次へ」をクリックして進みます。

インスタンスを起動させる際に、インスタンスタイプとキーペアを選択できるようにしたので、選択画面が表示されました。

今回は、インスタンスタイプ「t2.micro」とキーペア「amazon-linux-test」を選択します。

キーペアで表示される内容ですが、ご使用の環境で異なります。表示荒れるのは、自分の使用しているAWSのリージョンで使用できるキーペアです。

「次へ」をクリックして進みます。

スタックのオプション画面が表示されます。

今回は、オプションは何も設定しません。

「次へ」をクリックして進みます。

レビューの画面が表示されます。

設定内容を確認します。

「スタックの変更」をクリックします。

EC2 インスタンスの作成が始まりました。

スタックの変更が完了しました。

EC2 の管理コンソールを見てみると、指定した名前でインスタンスが起動していますね。

スタックの削除

対象のスタック名を選択し、「削除」をクリックします。

確認のポップアップウィンドウが表示されます。

「スタックの削除」をクリックします。

スタックの削除が開始されました。

数分待つと、スタックが完全に削除されます。

EC2 を見てみると、先ほど起動させたインスタンスが削除されています。

VPC の方も、この動作確認向けに作成したものは消えてますね。

CloudFormationは、テンプレートを作成して必要なリソースを作成することができるので便利です。

削除も、テンプレートに記載されたリソースを個別ではなく、全てを一気に削除してくれるので便利ですね。

注意点は、CloudFormationでリソースを作成した後に、マニュアルでリソースの変更をしないことです。テンプレートの内容と不一致になりますし、後からテンプレートを編集するのも大変になります。

この教材を使って勉強してます。

AWS認定資格試験テキスト AWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト

AWSに関連する記事:

関連する記事:

最近の記事:

カテゴリー
2020年 AWS PaaS クラウド コンピューター サーバレス 技術一般 自動化

AWS を学ぶ(22)CloudFormation とは何か?


にほんブログ村

AWS の自動化サービスは、以下の 3つがあります。

  • AWS Elastic Beanstalk
  • AWS OpsWorks
  • CloudFormation

どのサービスにも向き不向きがあり、得意とする部分がありますので、要件に合わせて使用することが大切です。

Elastic Beanstalk

インフラ構成の自動構築とアプリ導入の自動化サービスです。こちらの記事で、以前調べています。

  • Web サーバー構成(ELB + AutoScaling + EC2)
  • バッチワーカー構成(SQS + AutoScaling + EC2)
  • OS より上も下も、標準構成の範囲内で対応(自由度は高くはない)

OpsWorks

Chef を利用した構成管理サービスです。

  • EC2 上のエージェントが OpsWorks 上の Chef レシピ(構成設計図)を参照し自動構築
  • 自前で Chef Client / Server を構築・保守する必要がない
  • Chef を既に利用している環境に最適
  • OS よりも下のレイヤーに関しては、できることが限られている

CloudFormation

AWS のリソース管理・構築を自動化するサービスです。

  • テンプレート(構築設計書)を JSON や YAML 形式で記述
  • テンプレートを元に、AWS のリソースを自動構築
  • OS より上は、Ansible や Chef を併用する必要がある
  • OS より下は、テンプレートに従って何でも可能(自由度が高い)

CloudFormation とは

CloudFormation は、以下の2つから構成されます。

  • テンプレート
  • スタック

テンプレート: AWS のリソースを JSON や YAML 形式で記載した構成設計図

スタック: テンプレートから構成された AWS のリソース群

複数のリソースを集合として管理しているため、削除する時も、個別でなく、全体で削除が可能となります。

テンプレートの構成

今回は、YAML 形式を使ってみます。サンプルのテンプレートは、こんな感じです。

テンプレートの内容ですが、

「VPC を作成し、そこにサブネットを 1つ作成し、IGW を作成して、デフォルトルートを向ける」

になっています。

AWSTemplateFormatVersion: '2010-09-09'
Description: Test CloudFormation Template

Resources:
  cfnVpc:
    Type: 'AWS::EC2::VPC'
    Properties:
      CidrBlock: '192.168.0.0/16'
      Tags:
        - Key: 'Name'
          Value: 'cfn-vpc'
  cfnSubnet:
    Type: 'AWS::EC2::Subnet'
    Properties:
      CidrBlock: '192.168.1.0/24'
      MapPublicIpOnLaunch: true
      Tags:
        - Key: 'Name'
          Value: 'cfn-subnet'
      VpcId: !Ref cfnVpc
  cfnInternetGateway:
    Type: AWS::EC2::InternetGateway
    Properties:
      Tags:
      - Key: 'Name'
        Value: 'cfn-igw'
  cfnAttachGateway:
    Type: AWS::EC2::VPCGatewayAttachment
    Properties:
      VpcId: !Ref cfnVpc
      InternetGatewayId: !Ref cfnInternetGateway
  cfnRouteTable:
    Type: AWS::EC2::RouteTable
    Properties:
      Tags:
        - Key: 'Name'
          Value: 'cfn-rt'
      VpcId: !Ref cfnVpc
  cfnRoute:
    Type: AWS::EC2::Route
    DependsOn: cfnInternetGateway
    Properties:
      RouteTableId: !Ref cfnRouteTable
      DestinationCidrBlock: 0.0.0.0/0
      GatewayId: !Ref cfnInternetGateway
  cfnSubnetRouteTableAssociation:
    Type: AWS::EC2::SubnetRouteTableAssociation
    Properties:
      SubnetId: !Ref cfnSubnet
      RouteTableId: !Ref cfnRouteTable

各項目を、1つずつ見ていきましょう。

「AWSTemplateFormatVersion: ‘2010-09-09’」ですが、バージョンの日付は、このまま使う必要があります。変更すると、エラーになります。

現在はこれを使うようにと、AWSのページにも記載がありました。

「Resources:」で、VPC、サブネット、IGW、ルートテーブルなどを指定して、設定をしていきます。

ここで指定できる項目や指定の仕方は、AWS のこちらのページに詳しく記載があります。

まず、VPC を作成します。

VPC で使用するアドレスブロックは、ここでは、「192.168.0.0 /16」 とします。

Tags の「Value:」 で、VPC の名前をタグ付けします。

  cfnVpc:
    Type: 'AWS::EC2::VPC'
    Properties:
      CidrBlock: '192.168.0.0/16'
      Tags:
        - Key: 'Name'
          Value: 'cfn-vpc'

次に、VPC 内に、サブネットを作成します。

サブネットで使用するアドレス範囲は、ここでは、「192.168.1.0 /24」 とします。

Tags の「Value:」で、サブネットの名前をタグ付けします。

「VpcId:」 で、どこの VPC 上にサブネットを作成するのかを指定するのですが、「!Ref」関数で、上で作成した VPC の名前を参照させます。

 cfnSubnet:
    Type: 'AWS::EC2::Subnet'
    Properties:
      CidrBlock: '192.168.1.0/24'
      MapPublicIpOnLaunch: true
      Tags:
        - Key: 'Name'
          Value: 'cfn-subnet'
      VpcId: !Ref cfnVpc

次に、Internet Gateway を作成します。

Tags の「Value:」で、Internet Gateway の名前をタグ付けします。

  cfnInternetGateway:
    Type: AWS::EC2::InternetGateway
    Properties:
      Tags:
      - Key: 'Name'
        Value: 'cfn-igw'

次に、作成したInternet Gateway を VPC にアタッチします。

「VpcId:」で、どこの VPC にアタッチするするのかを指定するのですが、「!Ref」関数で、上で作成した VPC の名前を参照させます。

cfnAttachGateway:
    Type: AWS::EC2::VPCGatewayAttachment
    Properties:
      VpcId: !Ref cfnVpc
      InternetGatewayId: !Ref cfnInternetGateway

次に、ルートテーブルを作成します。

Tags の「Value:」で、Internet Gateway の名前をタグ付けします。

「VpcId:」で、どこの VPC にアタッチするするのかを指定するのですが、「!Ref」関数で、上で作成した VPC の名前を参照させます。

cfnRouteTable:
    Type: AWS::EC2::RouteTable
    Properties:
      Tags:
        - Key: 'Name'
          Value: 'cfn-rt'
      VpcId: !Ref cfnVpc

次に、デフォルトルートを作成します。

「RouteTableId:」で、どのルートテーブルに作成するのかを指定するのですが、「 !Ref cfnRouteTable」関数で、上で作成したルートテーブルの名前を参照させます。

cfnRoute:
    Type: AWS::EC2::Route
    DependsOn: cfnInternetGateway
    Properties:
      RouteTableId: !Ref cfnRouteTable
      DestinationCidrBlock: 0.0.0.0/0
      GatewayId: !Ref cfnInternetGateway

最後に、ルートテーブルをサブネットに関連づけます。

「SubnetId:」 で、どのサブネットに関連づけるのかを指定するのですが、「!Ref cfnSubnet」関数で、上で作成したサブネットの名前を参照させます。

「RouteTableId:」で、どのルートテーブルに作成するのかを指定するのですが、「 !Ref cfnRouteTable」関数で、上で作成したルートテーブルの名前を参照させます。

cfnSubnetRouteTableAssociation:
    Type: AWS::EC2::SubnetRouteTableAssociation
    Properties:
      SubnetId: !Ref cfnSubnet
      RouteTableId: !Ref cfnRouteTable

「VPC を作成し、そこにサブネットを1つ作成し、IGW を作成して、デフォルトルートを向ける」

これくらいの作業であれば、GUI から行っても良いのですが、サブネットの数が多かったりすると大変です。自動化サービスを使うと便利ですね。

長くなってしまったので、実際にCloudFormation を使ってみるのは、次の記事にしたいと思います。

この教材を使って勉強してます。

AWS認定資格試験テキスト AWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト

AWSに関連する記事:

関連する記事:

最近の記事:

カテゴリー
2020年 Linux LPIC コマンド コンピューター トラブルシューティング 技術一般 認定資格

Linux の基本コマンドが変更されて困った

2020年09月27日作成

Linux って、コマンド操作が多いのですが、コマンドが変わりましたね。例えば、「ifconfig」で各インターフェースに割り当てられている IP アドレスが見られたのですが、これは「ip address」に変わってます。

これくらいなら、大きな問題にはならないのですが、「nmcli」という Network Service コマンドになると、もうさぱりです。何だたっけ?と、インターネットでその都度調べないと使えません。

私は古いコマンドで Linux を使っていた人ですが、5 年くらい前に対応していたある案件で、久しぶりに Linux を触った時に、「え、何これ?」って感じでした。確か、その時に触ったのが、CentOS 7 だったと思います。

最近は、自宅での動作確認で使用している仮想環境や AWS などのパブリッククラウド上で、Linux を再びよく使うようになりました。やはり、何らかのサーバーを作る際に、Windows よりも Linux が便利である面は多いです。

そこで、迷って Linux のコマンドを確認したい時にすぐに見られるように、ちょっとまとめておこうと思いました。

IP コマンド

オブジェクト省略形    説明
addr aIP アドレスの設定や確認します
link lネットワークデバイスの設定や確認します
route rルーティングテーブルの設定や確認します
neighbor nARP キャッシュの表示します
addr のコマンド省略形    説明
show s指定したデバイスのみのIP アドレス情報を表示します
add aIP アドレスの追加します
del dIP アドレスの削除します

IP アドレスの表示

ip addr / ip a

全てのデバイスの IP アドレス情報を一覧で表示します。

ip addr show <device-name>

デバイス名を指定し、特定のデバイスに割り当てられた IP アドレスの情報を表示します。

以下の例では、ens33 を指定して表示しています。

以下の例では、Loopback インターフェースを指定して表示しています。

IP アドレスの追加と削除

ip addr add <ip-address>/<prefix> dev <device-name>

dev でデバイス名を指定し、指定したデバイスに対して、IP アドレスを追加します。

以下の例では、ens33を指定して、IP アドレスをマニュアルにて設定しています。

ip a で表示してみると、指定した IP アドレスが設定されていますね。

ただ、上書きされると思っていたのですが、追加されるみたいです。これは気をつけないといけない点です。

ip addr del <ip-address>/<prefix> dev <device-name>

dev でデバイス名を指定し、指定したデバイスに対して、IP アドレスの削除を行います。

以下の例では、ens33を指定して、IP アドレスを削除しています。

ip a で表示してみると、指定した IP アドレスが削除されていますね。

疎通確認コマンド

疏通確認

ping

ping は非常によく使用する疏通確認コマンドですが、さすがにこれは変わってませんね。

経路確認

traceroute

宛先ホストに到達するまでの経路情報を表示します。

オプション説明
-UUDP パケットを送信すします(デフォルト)
-IICMP パケットを送信します

Linux の traceroute って、Cisco 機器と同じ様に、デフォルトは UDP なんですね。Windows と同じく ICMP を使っていると思ってました。オプションで切り替えられるのは便利ですね。

以下の例では、Google DNS である「8.8.8.8」に対して、Traceroute を打ってみました。

ついでに、Linux のTraceroute のデフォルトがUDP であることも確かめてみようと思い、隣で動かしているWindows マシンで、Wiresharkを取って見てみました。確かにUDP を使っていますね。TTL exceed などの応答は、ICMP を使うんですね。

「-I 」オプションも試してみましょう。今度はICMPを使ってTraceroute を打つはずです。

Wireshark でパケット見てみると、UDP はなくなり、ICMP のみ見えています。

IPv6 の環境では、traceroute6 コマンドを使用します。

tracepath

宛先ホストに到達するまでの経路情報を表示します。traceroute との違いは、PMTU (Path MTU)を表示できるという点です。

以下の例では、Google DNS である「8.8.8.8」に対して、Tracepath を打ってみました。PMTU の値が表示されていますね。

これもついでに、パケットキャプチャを見てみました。UDP を使っていますね。

ちなみに、私が先日受講した Linux のオンライン講義では、「ICMP を使う」と言っていましたが、実際に見てみるとICMP ではなくUDP を使っています。ここにもそう書いてありますね。

やはり、実機でちゃんと見てみるというのは重要ですね!

ルーティングコマンド

経路情報の確認

ip route

経路情報(ルーティングテーブル)を表示します。昔からの「netstat -r」は非推奨になってしまったみたいです。

以下の例が、ip route の出力結果です。1行しかなく、非常にシンプルですが、NIC が1つでスタティックルートも使っていませんので、PC として使っていれば大体こんなものでしょう。

でも、デフォルトゲートウェイは、どうやって確認しましょうか?

route -n コマンドを使えば良いみたいですね。先日の講義で、route コマンドも非推奨だという話を聞きましたが、インターネットでいろいろ調べてみた限り、そのようなことはなさそうです。とりあえず、デフォルトゲートウェイの確認には、このコマンドを使っておきましょう。

経路情報の追加と削除

オプション説明
addルーティングテーブルに、経路情報を追加します
delルーティングテーブルから、経路情報を削除します
経路情報の追加
ip route add <dest-network> via <gw-ip-addr> dev <device-name>

dev でデバイス名を指定し、ルーティングテーブルに経路情報を追加します。

以下の例が、「10.10.10.0 /24」ネットワーク向けのネクトホップを「192.168.45.2」に設定した出力です。

route -n コマンドでも、追加した経路が見られますね。と言うか、初めから route -n お使っていた方が早い気がしてきました。デフォルトゲートウェイも見られますし。

経路情報の削除
ip route del <dest-network>

ip route del <dest-network> via <gw-ip-addr> dev <device-name>

ルーティングテーブルから、指定した経路情報を削除します。

dev でデバイス名を指定し、特定のデバイスに関連付いているルーティングテーブルに経路情報を削除することもできます。

以下の例が、「10.10.10.0 /24」ネットワーク向けのネクトホップを「192.168.45.2」に設定した経路情報を削除した出力です。

ホスト名の設定

このコマンドは変更された訳ではないですが、個人的に思い出せないことが多いのでメモしておきます。

ホスト名の表示

ホスト名は、/etc/hostnameファイルの中に記載されています。

ホスト名の表示には、hostname コマンドで表示するのと、cat /etc/hostnameとホスト名ファイルを表示する方法があります。

ホスト名の変更

ホスト名の変更には、hostnamectl コマンドを使用します。set-hostname の後に hostnameファルを指定して、ホスト名を変更します。

DNS の設定

DNS で使用するネームサーバーは、/etc/resolve.conf ファイルの中に記載されています。

ネームサーバーの表示

Cat コマンドで、上記ファイルを指定して、内容を表示させます。

ネームサーバーの追加・変更

ネームサーバーは上記ファイルの記載されていますので、vi などのエディターを使って編集すれば、追加・変更が可能です。

ついでに vi エディターですが、最低限のこれくらい知っておけば、とりあえず使えます。

  • i で入力モード
  • ESC ボタンを押して、コマンドモード
  • :wq で保存して終了
  • :q! で終了

NMCLI コマンドは、まだ下書きです。時間のある時に修正していきます。

nmcli コマンド

オブジェクトコマンド説明
なしデバイスの情報を一覧表示
deviceshow <device-name>指定したデバイスの情報のみを表示
connectionshow <connection-name>接続情報を表示
modify <connection-name> <parameter>指定した接続を設定
up <connection-name>接続を有効化
down <connection-name>接続を無効化

IP アドレスの表示

nmcli

各デバイスの IP アドレス情報を表示します。

nmcli show <device-name>

指定したデバイスの IP アドレス情報のみを表示します。

IP アドレスの変更

nmcli connection modify <conn.-name> ipv4.method manual ipv4.addresses <ip-address> / <prefix>

コネクション名を指定して、IP アドレスを設定します。

コネクションの有効化・無効化

nmcli connection up <conn.-name>

設定を反映させるために、コネクションを UP にします。

nmcli connection down <conn.-name>

コネクションを Down させます。

デフォルトデートウェイの設定

nmcli connection modify <conn.-name> ipv4.gateway <default-gw-ip-address>

指定したコネクションに対して、デフオルトゲートウェイを設定します。

nmcli connection modify <conn.-name> ipv4.dns <dns-ip-address>

指定したコネクションの参照先 DNS サーバーのアドレスを設定します。

これを覚えておくと、ちょっと便利です。

IP アドレス、デフォルトゲートウェイ、DNS サーバーのアドレスは、セットで設定することが多い項目です。この様にコマンドを組み合わせることで、これら3つの項目が一度に設定ができます。

nmcli connection modify <conn.-name> ipv4.method manual ipv4.addresses <ip-address> / <prefix> ipv4.gateway <default-gw-ip-addr> ipv4.dns <dns-ip-addr>

これはたまに使うなと思うコマンドあれば、今後も追記して更新していきたいと思います。

関連する記事:

最近の記事:

カテゴリー
2020年 AWS AWS Solutions Architect - Associate PaaS クラウド コンピューター サーバレス 技術一般 認定資格

AWS を学ぶ(21)Elastic Beanstalk って何だろう?


にほんブログ村

AWS Elastic Beanstalk (以下、Elastic Beanstalk)は、アプリケーションを実行するインフラを学習することなく、AWS でアプリケーションを素早くディプロイ、管理できます。これにより、管理の複雑さを激減させることが可能となります。

つまり、PaaS(Platform as a Service) ですね。

ユーザーは、アプリケーションをアップロードするだけです。あとは、AWS 側で、Elastic Beanstalk が自動的に、容量のプロビジョニング、負荷分散、拡張、及びアプリケーションの状態のモニタリングを処理します。

つまり、ユーザーは、アプリケーション開発にのみ集中し、インフラの方はAWSに任せてしまうということです。正にクラウドですね。

Elastic Beanstalk は、複数のアプリケーションをサポートしています。

  • Go
  • Java
  • .NET
  • Node.js
  • PHP
  • Python
  • Ruby

アプリケーションをデプロイすると、Elastic Beanstalk は選択されたサポートされるプラットフォームのバージョンをビルドし、複数の AWS リソースをプロビジョニングして、アプリケーションを実行します。

Elastic Beanstalk に関して別途料金が発生することはありません。アプリケーションが使用する基になる AWS リソースに対してのみ支払うだけとなります。

Elastic Beanstalk を使ってみる

Elastic Beanstalkは、便利そうということは分かったのですが、やはりまだピンと来ません。実際に触ってみましょう。

Elastic Beanstalk には、サンプルアプリケーションが用意されています。それを使って試してみましょう。

AWS 管理コンソールの検索メニューから、「Elastic Beanstalk」と入力し、クリックします。

Elastic Beanstalk の管理画面が表示されます。

今すぐ始めるのところの「Create Application」をクリックします。

ウェブアプリケーションの作成画面が表示されます。

アプリケーション名を入力します。

キーも入力します。

プラットフォームは、Tomcat を選択します。そのオプションは、表示されたものをそのまま使います。

画面下部の「アプリケーションの作成」をクリックして、次に進みます。

アプリケーションの作成が始まりました。

完了するまでに、5分くらいかかります。

ログを見ていると、EC2 にインスタンスを作ったり、ELB を作成したり、いろいろしていますね。

アプリケーションの作成が完了しました。

環境名のところに、アプリケーションのアクセス先になるURL が表示されています。それをクリックしてアクセスします。

ブラウザーが開き、サンプルアプリケーションが表示されました。

動作確認成功です。

アプリケーションの作成時に、いろいろとリソースを作成するログが見えましたので、実際に見て見ましょう。

EC2 の画面を見て見ます。インスタンスが新規に作成されてますね。

次に、ELB も見て見ます。ELB が新規で作成されています。

ELB のDNS 名にもアクセスして見ましょう。サンプルアプリケーションの画面が表示されますね。

ELB のターゲットグループも、ちゃんと作成されています。

次に、CLoudFormation を見て見ます。こちらにもスタックが作成されています。

最後に、S3 です。ここにも新規でバケットができています。

必要となるリソースを自動で作成して、アプリケーションを展開するというのは本当ですね。これは素晴らしいです。

先ほどは、サンプルアプリケーションでしたので、今度はサンプルじゃないアプリケーションを動かしてみたくなりました。

しかし、私はコードが書けません。そこで、インターネット上に何かアプリケーションが公開されていないかと探してみたら、ありました!私と同じ様に、Elastic Beanstalk を試してました。それを動かしてみようと思います。

新規でアプリケーションを作成します。

アプリケーション名を入力します。

キーも入力します。

プラットフォームは、先ほどと同じでTomcat です。

そのオプションは、表示されたものをそのまま使ってみましょう。

今回は、アプリケーションを持ち込みますので、「アプリケーションコード」のところは、「コードのアップロード」を選択します。

「ファイルを選択」をクリックして、アプリケーションをアップロードします。

注意点は、アップロードするアプリケーションを圧縮しておく必要があるみたいです。

画面下部の「アプリケーションの作成」をクリックします。

アプリケーションの作成が始まりました。

5分くらいで、アプリケーションの作成が完了しました。

ブラウザーでアクセスしてみましょう。

表示されました。持ち込みアプリケーションでも、動作確認成功です。

Elastic Beanstalk は、アプリケーションのバージョン管理もできるみたいです。

Elastic Beanstalk は、アプリケーション開発者にとって、素晴らしい環境だと思います。自分のアプリケーションを動かすインフラ側の環境は、一切気にすることなく、AWS が自動で作成してくれます。コードを書くことだけに集中できますね。

この教材を使って勉強してます。

AWS認定資格試験テキスト AWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト

AWS認定資格試験テキスト AWS認定 ソリューションアーキテクト-アソシエイト【電子書籍】[ 佐々木 拓郎 ]価格:2,618円
(2020/8/30 16:09時点)
感想(0件)

AWSに関連する記事:

関連する記事:

最近の記事:

カテゴリー
2020年 AWS AWS Solutions Architect - Associate クラウド コンピューター 技術一般 証明書 認定資格

AWS を学ぶ(20)AWS Certificate Manager を使ってみる


にほんブログ村

前回に引き続き、今回も暗号化に関する記事です。

インターネット通信に、暗号化は必須となりました。サーバーとのやり取りの暗号化、そのアクセス先のサーバーの信頼性を確認するために、サーバー証明書が使われています。

その際に利用されるプロトコルが、SSL (Secure Sockets Layer) / TLS (Transport Layer Security) となります。

そこで使用される証明書は、SSL 証明書と呼ばれます。実際に使用されているのは、SSL 3.0 をベースにした後継のプロトコルであるTLSとなります。

SSL 証明書の種類と役割

証明書は、主に以下の2つのために使用されます。

  • 通信経路での安全性の確保
  • 通信している相手が誰であるかの証明

通信経路の安全性の確保は、通信内容を盗聴されない様にすることと、通信内容を改ざんされない様にすることのために使用されます。

通信している相手が誰であるかの証明には、証明局(CA: Certification Authority)を使用し、ここで証明書を発行・管理します。

証明書の種類

証明書には、以下の 4 種類があります。

  1. 自己証明書:自分で証明局を建てて証明書を発行
  2. ドメイン証明(DV):ドメインの所有のみを証明し、組織情報の証明はされない
  3. 組織証明(OV):組織情報を証明
  4. 拡張認証(EV):OV よりも厳しい審査で認証し、アドレスバーに組織名が表示される

Vは「Validation」の略で、DV = Domain Validation、OV = Organization Validation、EV = Extended Validationになります。それぞれのもう少し細かい説明は、ここのページが参考になります。

AWS Certificate Manager

AWS Certification Manager (以下、ACM)は、AWS が証明局となり、DV 証明書を発行するサービスです。

2048ビットRSA鍵と、SHA-256 の SSL/TLS サーバー証明書の「作成と管理」を行います。ACM が発行する証明書の有効期限は13ヶ月となり、自動で更新するという設定も可能となります。

ACM を利用できる対象は、AWS のサービスのみとなりますが、無料で使用できるというメリットがあります。

ACM の初期設定時には、ドメインの所有の確認が必要で、メール送信、またはDNS を利用して確認します。

ACM が利用可能なサービス(2020年9月現在)

  • Elastic Load Balancer (ELB)
  • Amazon CloudFront
  • AWS Elastic Beanstalk
  • Amazon API Gateway

AMC を使ってみる

AWS 管理コンソールの検索テキストボックスに「Certificate Manager」と入力し、Certificate Manager をクリックします。

証明書の管理画面が表示されます。

「証明書のリクエスト」をクリックします。

証明書のリクエスト画面が表示されます。

今回は、EC2 上に稼働させている Web サーバー向けに証明書を発行したいと思います。「パブリック証明書のリクエスト」を選択します。

画面下部の「署名書のリクエスト」をクリックして、次へ進みます。

対象となるドメイン名の指定です。

ドメイン名のところに、EC2 上で稼働させている Web サーバーで使用しているドメイン名を入力します。

画面下部の「次へ」をクリックして、次へ進みます。

証明書の確認方法の選択です。

今回は、自分が管理している Web サーバーで、DNS の方も管理していますので、「DNS の確証」を使います。

画面下部の「次へ」をクリックして、次へ進みます。

タグの設定です。

後から分かりやすい様に、名前を付けておきます。

最終確認です。

今まで設定した内容を確認し、間違いがなければ、画面下部の「確証とリクエスト」をクリックします。

証明書が発行されました。

「DNS の設定をファイルにエクスポート」をクリックし、ファイルをダウンロードしておきます。

画面下部の「続行」をクリックします。

証明書は発行されたのですが、確証状態のところが、「確証保留中」になっています。証明書はまだ使えない状態です。

先ほどダウンロードしたファイルの内容を、DNS (AWS ならRoute 53) 側に設定します。

しばらく時間がかかりますが、確証が完了すると、確証状態が「成功」に変わります。これで、証明書が使える状態になりました。

ちなみにこの記事を表示している Web サーバーも EC2 上にあり、Route 53 やACM を使用しています。

この教材を使って勉強してます。

AWS認定資格試験テキスト AWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト

AWS認定資格試験テキスト AWS認定 ソリューションアーキテクト-アソシエイト【電子書籍】[ 佐々木 拓郎 ]価格:2,618円
(2020/8/30 16:09時点)
感想(0件)

関連する記事:

最近の記事:

カテゴリー
2020年 AWS AWS Solutions Architect - Associate クラウド コンピューター 技術一般 認定資格

AWS を学ぶ(19)AWS の暗号化サービス

KMS と CloudHSM

機密性の高いデータを扱う際には、暗号化が必要となります。まず、鍵管理サービスです。AWS の鍵管理サービスは 2 種類あります。

  • KMS: Key Management Service
  • CloudHSM: Cloud Hardware Security Module

KMS は、AWS が管理するマネージドサービスです。

CloudHSM は、AWS 内に専用のハードウェアを用意し、これを利用して鍵管理するサービスです。

この2つのサービスの違いは、信頼の起点(Roots of Trust)です。ユーザー自身なのか、AWS に任せるのか、です。

KMS

KMS には、以下の 3 つの API が用意されています。

  • Encrypt: ユーザーデータ暗号化のための API で、4KB までの平文データをサポート
  • Decrypt: ユーザーデータ復号化のための API
  • GenerateDataKey: ユーザーデータの暗号化に利用するカスタマーデータキーを生成
マスターキーとデータキー

KMS では、2 つの鍵を管理しています。

  • マスターキー: Customer Master Key (CMK)
  • データキー: Customer Data Key (CDK)

CMK は、データキー (CDK) を暗号化するために使用される鍵です。ユーザーデータの暗号化には使用されません。

CDK は、ユーザーデータを暗号化するために使用される鍵です。通常は AWS で暗号化されて保存されいますので、ユーザーデータの暗号化や復号化を行う度に、CDK を復号化して使用します。

つまり、CDK でユーザーデータを暗号化し、CMK を使って、 CDK をさらに暗号化します。この手法は、エンベロープ暗号化と呼ばれています。

CloudHSM

CloudHSM は、専用のハードウェアを使用する為、初期コストも月次の固定費も必要となります。大規模なシステム向けや、特定の規制、法令に準拠したい場合に使用されます。

CloudHSM で、FIPS 140-2 のレベル 3 認証済みの HSM を使用して、暗号化キーを管理できます。

上記の様に、CMK とCDK があり、2 段階の鍵構造になっています。この理由は、セキュリティーの向上のためです。

データキーは、S3、EBS、Redshift など、暗号化の対象ごとに作成します。これにより、万が一、鍵の漏洩があった際にも、そのリスク範囲を限定することができます。

そして、データキーをマスターキーで暗号化することにより、実際の運用で使用する機会の多いデータを保護します。マスターキーを集中管理することにより、全体としてのセキュリティーを高めています

クライアントサイドとサーバーサイドの暗号化

暗号化は、クライアントサイドで行うのか、サーバーサイドで行うのかも、常用なポイントとなります。

クライアントサイドの暗号化

クライアントサイドの暗号化は、ユーザー側の処理で行います。AWS が提供するSDKを利用するケースが多いです。EC2やLambdaなどでプログラムで暗号化して、S3などにアップロードするというケースも、クライアントサイドの暗号化となります。

クライアントサイドの暗号化の利点は、暗号化れたデータが転送されますので、経路が暗号化されていなくても、ユーザーデータを保護できるという点です。

クライアント側暗号化には、AES 256 ビットが使用できます。

クライアント側のマスターキーと暗号化されていないデータが AWS に送信されることありません。暗号化キーを安全に管理することが重要です。キーを紛失した場合、データを復号することはできません。

AWS オフィシャルサイト

サーバサイドの暗号化

サーバーサイドの暗号化は、AWS内で行います。サーバーサイドの暗号化は限定されていて、S3などの一部のサービスのみで提供されています。

サーバー側の暗号化は、保管時のデータ暗号化に関するものです。  S3 は、ディスクに書き込まれるときにデータをオブジェクトレベルで暗号化し、ユーザーがデータにアクセスする時に復号します。

この教材を使って勉強してます。

AWS認定資格試験テキスト AWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト

AWS認定資格試験テキスト AWS認定 ソリューションアーキテクト-アソシエイト【電子書籍】[ 佐々木 拓郎 ]価格:2,618円
(2020/8/30 16:09時点)
感想(0件)

カテゴリー
2020年 AWS AWS Solutions Architect - Associate CDN キャッシュ クラウド コンピューター 技術一般 認定資格

AWS を学ぶ(18)CloudFront を使ってみる

この記事は、日本語で作成し、機械翻訳で外国語に訳しています。

AWS を学んでみる(8)CloudFront ってなんだろうで、CloudFront について調べてみましたが、今回は、CloudFront を実際に使ってみました。

今回の動作確認では、以下のようなイメージで、構成を作ってみます。

(1) の部分が、Web サーバーと ELB、(2) の部分が CloudFront です。

CloudFront を使ってみる

事前準備

まず、(1) の部分を作っていきます。

VPC やサブネットについては、AWS を学ぶ(1)VPC を理解するAWS を学ぶ(2)VPC を作ってみようで説明しています。

EC2 でのインスタンスの起動については、AWS を学ぶ(4)EC2 を理解するAWS を学ぶ(6)EC2 を使ってみようで説明しています。

EC2 上に、Web サーバーを起動させます。インターネットからアクセスできるように、パブリックサブネットに起動させて下さい。

Web サーバーのグローバルアドレスを確認し、ブラウザーに入力して下さい。

Web サーバーのコンテンツが表示されましたね。

次に、ELB を起動させます。

ELB の起動と設定については、AWS を学んでみる(9)ELB を使ってみようで説明しています。

今回は ALB を使ってみます。ターゲットを、ES2 上の Web サーバーで指定しておきます。

ターゲットのステータスが Healthy になりました。

ELB のDNS 名を確認し、それをブラウザーに入力してアクセスします。

Web サーバーのコンテンツが表示されましたね。ELB 経由で Web サーバーへのアクセスも成功です。

CloudFront の起動と設定

AWS 管理コンソールの検索テキストボックスに CloudFront と入力し、CloudFront を選択します。

CloudFront の管理コンソールが表示されます。

「Create Distribution」をクリックします。

今回試したいのは、Web サーバーのコンテンツキャッシュです。上の「Web」の方の「Get Started」をクリックします。

Create Distribution の画面が表示されます。

Origin Settings の中の「Origin Distribution Name」のテキストボックスをクリックし、プルダウンメニューを表示させます。

その中に、先ほどの事前準備で作成した ELB が表示されていますので、それを選択します。

これ以外の設定は、今回は特に変更しません。

画面下部の「Create Distribution」をクリックします。

CloudFront Distributions の画面に戻ります。

Statusのところが、「In Progress」になっているはずです。導入が完了するまでに、10 分くらいかかります。

Status が「Deployed」になりました。これで CloudFront の導入が完了です。

導入が完了した Distribution の「ID」をクリックして、詳細を表示させます。

「Domain Name」の箇所に表示されているのが、CloudFront を使う時のアクセス先になります。

CloudFront のドメイン名を、ブラウザーに入力してアクセスしてみます。

Web サーバーやELB経由の時と同じコンテンツが表示されましたね。

この教材を使って勉強してます。

AWS認定資格試験テキスト AWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト

AWS認定資格試験テキスト AWS認定 ソリューションアーキテクト-アソシエイト【電子書籍】[ 佐々木 拓郎 ]価格:2,618円
(2020/8/30 16:09時点)
感想(0件)