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Raspberry Pi で SNMP エージェントを動かす


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Network Performance Monitoring(NPM)製品の動作確認をしていて、SNMPポーリングから、対象機器の情報を取得してトポロジーマップを作成するという機能を知りました。

私は、家の各部屋に Cisco スィッチ、インターネットルーターも Cisco ルーターを使っているので、それぞれの機器に SNMP の設定をしたのですが、今回は、Raspberry Pi にも SNMP の設定をしてみました。

私の Raspberry Pi では、Softether VPN サーバーが動いてますので、是非ともトポロジーマップに含めて、どのように表示されるのかが見たかったためです。

今回は、Raspberry Pi で SNMP エージェントを動かす設定を試した時のメモです。

Raspberry Pi OS は、Debian という Linux なので SNMPのエージェントには、Net-SNMP が使われています。

ですが、デフォルトではインストールはされていないようです。

追加インストールします。

$ sudo apt install snmpd

これでインストールは完了です。

次に、Net-SNMP の設定を行います。

設定ファイルは、「snmpd.conf」というファイルになります。保存場所は、/etc/snmp ディレクトリー配下になります。

ファイルを編集する前に、バックアップを取っておきましょう。これは Linux の設定を変更する時の基本ですね。

snmpd.conf ファイルが保存されているディレクトリーに移動します。

cd /etc/snmp

cp (Copy) コマンドで、バックアップファイルを作成します。

sudo cp ./snmpd.conf ./snmpd.conf.bak

作成されましたね。これでいつでも戻せます。

それでは、ファイルを編集して、設定をしていきます。

個人的には、編集の際には、vim を入れておくと便利だと思います。

「AGENT BEHAVIOUR」という項目の、以下の部分のコメントアウトを削除して、有効化します。

sudo vim ./snmpd.conf

コメントアウトを外します。

次に、MIB のアクセス範囲を広げておきます。

「ACCESS CONTROL」の項目の一行目に、以下のように記入しておきます。

最後に、「SYSTEM INFORMATION」の項目で、SysLocation と SysContact を入力しておきます。

基本的にはこれで完了です。

設定を変更しましたので、反映させるために、SNMP のプロセスを再起動しておきます。

sudo service snmpd restart

自分で使っているSNMPマネージャーでアクセスしてみましょう。

私が今回使っているのは、リバーベッドテクノロジー社のSteelCentral シリーズの NetIM という製品です。こいつから、Raspberry Pi に対して、SNMP ポーリングを行います。

Raspberry Pi が表示されました。

対象機器の情報を取得するまでに時間がかかるので、情報取得後に、トポロジーマップを確認してみたいと思います。

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Raspberry Pi 4 で Windows 10 を動かす


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初めて購入した Raspberry Pi 4 の 8GBモデル。Linux でサーバーを動かしたいなと思って買ったのですが、やっぱりWindows も動かしてみたいなと思ったので、ちょっといろいろ調べてみました。その時のメモ書きです。

必要なもの

Raspberry Pi 4 本体

Windows を動かすなら、やはり、4BG 以上のモデルがいいでしょう。

4GBモデル

8GBモデル

初めて Raspberry Pi 4 を購入する人は、セットになったものを購入すると便利です。必要なものが全て (モニター以外) 付いてます。

電源アダプター

動かしっぱなしの人はいのですが、使い終わったら電源を消したい人は、このスィッチの付いたタイプがおすすめす。電源を入れる時に、ケーブルの抜き差しが不要になります。

Raspberry Pi 4 ケース

Raspberry Pi は、使っているとすぐに熱くなります。以前、Linux でサーバーを動かしてみたのですが、ちょっと使っていたら、すぐにシステム温度が 90 度くらいまで上がりました。

ファンが付いているカバーが一番おすすめです。私も最初はこれを購入しました。やっぱり、音は気になりますね。そばにいかなければ分からない程度ですけど。

なので、2台目からは、ファンなしのケースを購入しましたファンなしなら、これがおすすめです。現在、Raspberry Pi 4 は 4台所有していますが、3台にこれを使用しています。

触ると本体は多少熱くなってますが、システム温度はしっかり下げられています。

Raspberry Pi 用モニター

忘れてはいけないのがモニターです。Raspberry Piには、モニターはありません。基盤剥き出しの本体のみです。

OSインストール直後しか使用せず、あとはRDPとかVNCなどで接続しますが、最初は必要ですので忘れないように購入しましょう。私はこれを使ってます。

MicroSD カード

Linux でサーバーを動かすなら、16GB でも 32GB でも十分なのですが、Windows の場合は、64GB 以上のサイズがおすすめです。C ドライブの空き容量が不足すると、システムが起動しなくなります。

あと、MicroSD のサイズが大きいほど、バックアップの時間が長くなります。これを考えると、32GB から 64GB くらいがちょうど良いと思います。システム以外のディスクは、外部の NAS を使えば良いですので。

MicroSD リーダー・ライター

Raspberry Pi では、OS を MicroSD に書き込んで、そこから起動させて使います。OS の書き込みの際に必要となりますので、持っていない場合は購入しておきましょう。

事前準備

ARM64 の Windows のインストーラーをダウンロードします。

ここからダウンロードできます。

通常は、Lαtest Public Release Build がいいです。Archtectures では、ARM64 を選択します。

インストーラーをダウンロードします。

言語を選択します。

Pro か Home を選択します。私は Remote Desktop が使いたかったので、Pro を選択しました。

ダウンロードします。

ダウンロードできたファイルを開くと、Windows のダウンロードプログラム「uup_download_windows.cmd」がありますので、ダブルクリックします。

Windows のダウンロードが始まります。

ダウンロードにかかる時間は、ご使用のインターネットの状態次第で変わります。

ダウンドードが完了しました。

このダウンロードした ISO イメージを使って、Raspberry Pi にインストールしていきます。

MicroSD への Windows 10 のインストール

MicroSD にイメージを書き込むのには、Raspberry Imager を使うのが便利です。これが圧倒的に速いです。

Raspberry Imager を起動します。

言語を選択します。

デバイスの選択で、MicroSD を選択します。

32GB でも動きますが、すぐにディスクがいっぱいになってしまいます。64GB 以上のサイズがおすすめです。

イメージの選択で、先ほどダウンロードしたWindows 10 の ISO イメージを指定します。

「Use the latest package available on the server」にチェックを入れます。

2回、ライセンス承諾を聞かれるので OK していきます。

「Use the latest firmware available on the server」にチェックを入れます。

ここの設定は触らず、次へで進めます。

設定内容を確認します。

問題なければ、「インストール」でインストールを開始します。

インストールが始まります。気長に待ちましょう。

ご使用のマシンスペックにも寄りますが、私の場合、40分くらいで完了しました。

インストールの完了です。

MicroSD を取り出します。

Raspberry Pi で Windows 10 を起動

Windows 10 を書き込んだ MicroSD を、Raspberry Pi に差し込みます。

電源を入れて起動します。

初回の起動だけ、やけに時間がかかります。私の場合、30分くらいかかりました。気長に待ちましょう。

二回目以降の起動は、すぐに起動してきますので、安心してください。

Raspberry Pi 4 には、メモリーが 2GB、4GB、8GB のモデルがあります。

4GB または 8GB のモデルを使っている方は、ここが注意点です。

ARM64 版の Windows 10 は、デフォルトでは、3GB しかメモリーを認識しません。

BIOS の「Advanced Configuration」の中に、「Limit RAM to 3 GB」という設定がありますので、これを Disable にすることで、そのリミットを解除できます。これにより、Raspberry Pi の 4GB とか 8GB のメモリーをフルに使用できます。

[Device Manager] > [Raspberry Pi Configuration] > [Advanced Configuration]

ですが、この設定、注意が必要です。

私の場合、しばらく使っていたら、Windows 10 が突然起動しなくなりました。何故なのか、いろいろ調べているうちに、「ひょっとしたらこのメモリーの設定かも?」と思って戻したら、正常に起動するようになりました。

それ以来、リミットはかけたままです。この設定は、注意して使った方がいいです。

Windows 10 を初期設定していきます。通常行う設定と同じです。

Windows 10 が正常に起動しました。

インストールできるアプリケーション

Raspberry Pi 4 で動かす Windows 10 ですが、通常の PC 版のように、何でもアプリが動く訳ではないみたいです。まだまだこれから開発が必要みたいです。

私が試してインストールできたアプリケーションは、以下のものです。

  • Microsoft Office 365
  • Google Chrome
  • Firefox
  • TeamViewer
  • CCleaner
  • ExPing
  • Serva32
  • SoftPerfect Network Scanner
  • SoftEther VPN Manager (インストールはできるけど、起動でエラーになる)
  • TWSNMP
  • Nagios Agent(NSCP)

これからいろいろ使って、調べていきたいと思います。

ただ、いろいろと制限があるみたいなので、ARM版 Windows 10 をクライアント PC として使うには、まだまだと考えた方が良さそうです。私は SNMP Polling の監視やシスログサーバーとして使ってます。

気になる点

その1 CPUの負荷が高くなる

Google Chrome を使うと、CPU の負荷が高くなる傾向があるように見えます。Chrome を動かすと、こんな感じです。

Chrome を停止すると、こんな感じです。

Firefox だと、若干、CPU 負荷は低めみたいです。

その2 リモート接続時の画面解像度

TeamViewer で接続すると、画面の解像度がやけに低いです。

TeamViewer の接続時の解像度の設定をいろいろと触ってみたのですけど、全然ダメです。

RDP だと、いい感じの解像度で接続されます。どうしてでしょうね。これは調査中です。

その3 ディスクサイズ

32GB の MicroSD でも、Windows 10 はインストールできますし、普通に動作します。ですが、ディスクの空き容量が、すぐにいっぱいになってしまうところが注意点です。

私は最初、32GB の MicroSD で Windows を使っていました。ですが、ある日突然、Windows 10 が起動しなくなりました。いろいろ調べていたら、C ドライブの空き容量がほとんどなくなっていました。

64GB に変更したところ、正常に起動できました。それを考えると、64GB 以上のサイズを使用するこことをお勧めします。

MicroSD のバックアップもしたいと思います。その際に、サイズが大きければ大きいほど、バックアップに時間がかかります。使用環境でも変わりますが、目安は、16GB で 20分くらいかかります。

ですので、個人的には 64GB くらいがちょうど良いかなと思ってます。ファイルを保存したい時は NAS をマウントししてしまえば良いです。

私は、Windows 10 をサーバーとして使っています。シスログサーバーも動かしているので、家の中の全てのネットワーク機器のログは、ここに飛ばしているのですが、ログの保存先は、ネットワークドライブにしてます。

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2020年 Cisco POE ガジェット コマンド コンピューター

Cisco Cat2960 POE スィッチがうるさい

POE (Power over Ethernet) ってのを、家で使ってみたくて、Cisco Catalyst 2960 POE モデルをオークションで購入してみました。POEは、その機能を持っているポートに接続されているネットワーク機器に対して、電源をLANケーブルから供給できる機能です。その為、電源ケーブルが不要になります。便利ですよね。

最近の無線アクセスポイントは、家庭用であってもPOEで動作するものも増えてきたし、監視カメラなどはPOEを使った方が便利です。

POEを手軽に使いたいなら、NETGEARの卓上スィッチングハブとかTP-Linkのパワーインジェクターあたりでも良いと思います。

でも、ここはあえてCiscoです。私はCisco信者ですので。

オークションで落札したのはこのモデルです。

Cisco WS-C2960S-24PS-L

【中古】Cisco Systems Cisco Catalyst 2960S-24PS-L WS-C2960S-24PS-L

価格:108,493円
(2020/8/12 12:06時点)
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中古で手に入れようとしても高い(ただし、商品の状態は良いでしょう)ですが、Yahooオークションとかならもっとお手ごろな価格で手に入ります。私は状態の比較的良いものを1万円程度で手に入れました。

届いたので起動してみたら、驚いたのはファンのうるささです。ファンの音というより、通気口から出している空気の量が半端ない感じですね。通気口を手で押さえてみると音がかなり小さくなるので間違いないです。

POE機能を搭載していないモデルのCatalystスィッチも持っていて、家で動作確認で使ったり、自宅のネットワークの一部で使っているのですが、こいつは比較にならないうるささです。これは家で稼働させられないよって感じです。

そこで何か方法はないのだろうかと調べてみました。

Cat2960 POE 設定の確認

show power inline コマンドで見てみると、POEのモードがAutoになってます。

switch# show power inline

オプションを表示させてみると、設定できるPOEのモードはAuto、Static、Neverの3つがある様です。

switch (config-if)# power inline ?

POEのモードをStaticに変更してみましょう。

全てのインターフェースに適用したいので、Rangeコマンドで一気に設置を入れます。

switch (config)# interface gigabitethernet 1/0/1 - 24
switch (config-if)# power inline static

成功です。Autoの時と比べたらかなり静かになりました。でも静かな部屋で使うには、まだ音が気になります。

ここで、「POEを使うのは全てのポートではないのだから、基本は全てのポートをNeverで設定して、必要なポートだけStaticにしたら静かにならないだろうか?」と思いました。

早速試してみましょう。

switch (config)# interface rance gigabitethernet 1/0/1 - 24
switch (config-if)# power inline never

結果は「撃沈」です。Staticの時と変わりません。

検証の結果、AutoよりはStaticの方が音は静かになるが、Neverにしても、それ以上静かにはできないと分かりました。

これでもうるさいなら、ファンレスモデルを買いなさいってことですね。とりあえず、Staticで設定すれば、ある程度は静かになるということが分かりました。何とか使えそうです。

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