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2021年 おもしろ ゲイ 悲劇 本当のこと

ノンケ禁制!ハッテン駅の恐怖

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男性同性愛者が出会いを求めて集まる場所をハッテン場というらしい。

そこは性的少数者たる彼らの侵すべからざる聖域であり、同時に異性愛者であるノンケ男子禁制の魔界でもある。

私が大学生だった90年代後半の A 県 N 市内においても、そんな知る人ぞ知る秘密の薔薇園が存在した。

地下鉄 H 線の I 駅改札前の広場である。

私には今も昔もそんな趣味はなく、当時はそこがそんな場所だということ自体知らなかった。

それを否応なしに知ったのは、そこに何度か足を運ぶ羽目になったからだ。

私が大学5年生の時(1年留年した)、よく仲間内の飲み会に誘われたのだが、待ち合わせ場所がよりによっていつもそこだった。

最初の頃は私もそういう場所だと気づくことはなかったが、回を重ねるごとに時間通り来なくなるメンバーが増えてきて、四回目くらいの時に私もその理由を問答無用で思い知ることになった。

ナンパされたからである、男に。

正直、ナンパなんてお上品なもんじゃなかった。

その日時間に律儀な私は時間前に到着、ひとりで他の飲み会参加者が来るのをベンチに座って待っていたら、

「お待たせ!」

とか言って、いきなり見知らぬ男がすぐ隣に座ってきて、肩を組まれて股間に手を伸ばされたり、歩き回っていたら、

「だーれだ?」

と後ろから別の見知らぬ男に手で目隠しされたりしたのだ。

目隠しされた時はてっきり他のメンバーが来たかと思って、

「おせーよ。いつ待たせんだよ」

と言ってしまい、

振り返ってみれば、全く他人のヒゲヅラのごつい男。

最悪な勘違いをさせてしまい、おまけになかなかあきらめの悪い男だったので数百メートル以上追い掛け回され、変質者に狙われた女性の恐怖を心の底から理解した。

身の危険を切実に感じた私は、I 駅構内は危険だと判断。

とりあえず逃げ込んだのは交番ではなく、I 駅を出てほど近い O 野書店という本屋だった。

携帯電話がまだ一般的ではなかった 90年代後半だったので、待っている相手が今どこにいて、いつ来るかもわからない。

だからその O 野書店からなら集合場所たる駅の改札前が見え、誰が来たか分かるというのもあったが、

男に狙われるというおぞましい体験をしたばかりなので、口直しにエロ本でも読んで嫌なことを忘れようともしたのだ。

そう思って雑誌コーナーへ向かった私だったが、顔面蒼白になり凍り付いた。

ゲイ関連の雑誌や写真集の比率が異様に高かったのだ。

18禁とかそんなレベルを超越している。

近くの場所が場所だけに、その特殊な需要をもろに当て込んでいたらしい。

ジャニーズ系の美男子モノに、体育会系のマッチョ系などの正統派だけではなく、デブ専や老け専などのキワモノまで、ゲイ向けの書籍はこんなに種類があるなんて思いもしなかった。

同時に、こんなモンを読んで興奮している人間が、この世にいるなんて考えたくもない。

  • 「豊満」なんて雑誌は、ハゲで腹の出たオッサン同士が絡み合っているし、
  • 「全日本熊大全」という写真集は、毛深くてごつい男のヌード写真が目白押し!
  • また、和彫りの紋々の入ったヤクザ風の男のヌード写真集もあった。

異性愛者の中でスチュワーデスや女子高生などの特定の属性を専門に好む者がいるように、極道フェチの同性愛者もいるらしく、それらの人々にとって暴力団事務所は、きっとセクシーな男たちが集う薔薇の花園なんだろう。

その中の一員になりたいか、監禁されたいと願っている者も多いのかもしれない。

「Gメン」なる雑誌は体育会系のマッチョ専門で、その中では、ラグビー部や柔道部は新入部員以外全員ゲイであり、そんなの読んでいると、ラガーマンや柔道部員を偏見の目で見るようになりかねない。

あと、この雑誌の記事の中にしょっちゅう出てくる「SG 体型」の「SG」って何だろう?

頻出していることから、この読者層が最も理想とするモテ筋の体型らしいが。

スーパーグレートか?セクシーグラマーかな?何だろうな?と思ってたら、あるページの下の方に「SG とは何か?」を説明する注釈があった。

スーパーガッチリ。

分厚い筋肉の上に脂肪がついた、重量級の柔道部員やラガーマンのような体型を指すみたいだ。

何だよ、くだらねえ。

て…、俺も読みまくっとるじゃないか!

そしてその雑誌コーナーで、ゲイ雑誌を立ち読みしている者は私以外にもいた。

これはまずい。

同好の士と思われてナンパされかねない、I 駅に負けず劣らぬ危険地帯であることが分かり、そこからもそそくさと退散した。

結局、飲み会の他のメンバーは、約束の時間をずいぶん過ぎてからようやく現れた。

それも連れだってだ。

私一人をこの恐怖の場所で待たせてたってか!

私が今までどんな怖い目に遭ったか怒り心頭で抗議すると、どうやらナンパされたことがある者もいたらしく、時間通りに来るのが怖くなり、みんなホームで待ち合わせてたという。

だったらこんな所で待ち合わせをするのをやめるか、こういう危険があると同じ学校に通っているんだから、教えてくれてもよかったじゃないか!

「なかなか言い出せなかった」とか言って、お前らが黙っていたおかげで、こっちも怖い目に遭ったんだからな!

それから I 駅での待ち合わせはタブーとなり(もう遅かったが)、と言うか I 駅自体を利用したくもなくなった。

あそこは異性愛者にとっては、地獄のような場所以外の何者でもなかったからな。

「知っていて損はない」と言う言葉はウソだ。知らなくていいことを嫌と言うほど知らされた私は、切実にそう思っている。

最後に、差別主義者のそしりを受けることを承知で言わせてもらう。

近年性の多様性を尊重しようと、彼ら男性同性愛者をはじめとした性的少数者に理解を示す社会的な動きがある。

私も世間一般の性的嗜好とは異なるそれら性的少数者の存在自体を、社会から完全に排除したいとまでは思わない。

だが、距離を置いた棲み分けはしたい。

それは、私の尻や股間に熱視線を注ぎ、あわよくば蹂躙を企んでいる可能性のある者との近距離での共存は、お断りだからだ。

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中学生の頃、ゴールデンハムスターを二匹飼い始めた。

ペットショップで買ったのではなく、ハムスターを十匹以上飼っていた近所のK山さんがくれた。

二匹ともオスで、名前は村上と斎藤。

全身真っ茶色なのが村上で、白色と茶色のまだら模様なのが斎藤だ。

なぜそんな名前にしたのか?

それは、もらわれてきた初日に真っ茶色い方を一目見た瞬間、弟が、

「この茶色い奴、顔が村上にそっくりだぞ!」

と言い出したからだ。

村上は我々兄弟共通の知り合いで、私から見てもホント村上にそっくりな顔だった。

村上本人がやや色黒で、まさに真っ茶色っぽい顔色をしていたのもあるが、特に目の配置がそのまんまに見えたからだ。

その日から真っ茶色のゴールデンハムスターは「村上」と命名された。

その村上と学校でいつもつるんでいたのが斎藤だったため、自動的に白色と茶色のまだら模様の方は「斎藤」になった。

ちなみにこちらの方は斎藤と顔が似ているわけではない。

もらわれて我が家に来た時点で二匹とも生後一年を過ぎており、それは人間の年齢に換算すれば40歳近いわけで、昨日今日ハムスターとして生きてきたわけではない貫禄に満ちていた。

要するに、初々しさのかけらもなく妙にオッサンっぽい。

それは成熟した大人のオスハムスターならば持っている身体的特徴を、二匹とも十分備えていたからでもあるのだが、

その特徴とはこれだ。

もうそれはそれは御多分に漏れず本当に立派なものを持っていて、オスであることを雄弁に主張していた。

ゴールデンハムスターの性周期は4日であり、つまり通年にわたって繁殖が可能であるからあんなにオス全開なんだろうか。

だが村上と斎藤ではその使い道が違った。

より分かりやすく、かつ露骨に言えば使おうとする対象が正反対だった。

斎藤が使おうとする対象はメスだったが、村上は逆。

そう、村上はホモハムスターだったのだ。

二匹がそれぞれ入れられているゲージを掃除した後に間違えて一緒にしてしまった時に気づいた。

犯そうとするのだ、斉藤を。

大人のハムスターは通常同性の多頭飼いはできない。

オス同士、メス同士を一緒にしたら冗談抜きに殺し合いになる。

よって、普段は引き離して別々のゲージで飼っていたからそれまで全く気付かなかった。

しかも始末が悪いことに村上はタチであり、より最悪なのはケンカの強いオラオラ系ゲイハムスター。

斉藤の抵抗をあっさり制すると、かなわないと見て逃げる斉藤を猛然と追い掛け回し、後ろから組み付くと腰をカクカクし始めるという目を疑う光景が展開された

さすがにハムスターにもゲイがいることが私も弟も信じられず、弟の友達たちのうちハムスターを飼っている者がいて、我が家に飼っているオスハムスターを持ってきてもらい。

試しに一緒にしてみたら、同じように村上は襲いかかっていたから本物のゲイハムスターだった。

ちなみに繁殖させようと、後にペットショップからメスのハムスターを買ってきたのだが、村上は見向きもしなかったばかりか邪魔者として攻撃する有様。

本来ならば、最低オスとメスのつがいなら同じゲージで飼えるのだが。

以降「おかまハムスターがいる」と、村上は弟の友達の間で有名になってしまった。

かように人気者?になった村上だったが、栄光は長続きしなかった。

ある日のこと、ゲージから忽然と姿を消した。

ゲージの出入り口が空きっぱなしだったから、そこから脱走したと思われる。

それから村上は二度と姿を現すことはなかった。

一方のストレートで俗物の斉藤は逃げることはなく、後から購入したメスハムスターとの間に10匹以上子供を作るなどオス機能をフル活用して天寿を全うした。

それから、我が家では数年にわたり斉藤の子孫や他から購入したハムスターを飼い続けたが、やはり村上以上にインパクトのあるハムスターは斉藤も含めていなかった。

だって、ホモハムだったんだもの。

人類以外にもゲイがいることを中学生にして知ってしまった。

そんなもん知らせてどうすんだという感じであり、あともう少し我々が幼かったらどう解釈すればよかったんだろう?

両親に聞いても我々を納得させる回答を得るのは困難だったはずだ。

子供の情操教育に小動物を飼う家庭もあるようだが、甚だしくそれに不適切な個体もあるということは覚えておいても損はないだろう。

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